先日、ユーザーが作り出したTLではなく、Twitterくんがおススメするツイートで構成されたTLを「ホーム」と称しTwitterを開いた瞬間そっちが表示されるというアップデートをしたところ、ユーザーから猛抗議を受け、すぐにアップデート前の仕様に戻すという「Twitterがユーザーの意見を取り入れる」という異例の事態が起こった。
戻った、らしいのだが、現在私のTLは、まずフォローしている人のツイート、プロモ、Twitterさんおすすめのトピック、フォローした人がいいねしたもの、Twitterさんおすすめのトピックという感じであり、正直8割ぐらいはこちらの意図しないもの、というか半分はTwitterさんが選んだものが表示されているという状態だ。
俺様の俺様によるTLを返せと言いたいところだが、Twitterさんが選んできた呟きが5個に1個はおキャット様の画像、時に2連続でおキャット様画像というスーパープレイを魅せてくるので、こちらも振り上げた拳を己の人中に振り下ろして昏倒するしかないというのが現状である。
確かに今の仕様のおかげで従来見逃しキャットしていた猫に出会えるとも言えるが、今TwitterではTLの平和を守るため、フォローを厳選、ミュートブロックを駆使し、時にRT非表示やワードミュートという壁を気づいて、侵入者を防ぐという自警活動があまり意味を成していない。
それも壁をぶっ壊してくるのがTwitter運営という巨人では名前が出てくる前に食われているモブキャラの我々では太刀打ちができない。
もはやTwitterは自分が選んだものを眺める場所ではなく、Twitterくんがこちらの呟きやRTから分析して勧めてくるものを「そういうのもあるのか」とアホ面で受け入れたり、時に「この逆カプを通したやつは誰だ!」と激怒する場所になってしまったのかもしれない。
しかし、それでは自分がやっているTLの平和を守るための整備など無意味ということではないか。
そう思っていたのだが、先日スミスが誰かを殴った頃、あの時大体の人間のTwitterはスミスが誰かを殴った話ばかりになってしまったと思うのだが、別媒体の担当によると「スミス誰かを殴った話が、一瞬にして「今どき有線イヤホンを使っているやつは全員厄介なやつ」という煽り記事の話ばかりになった」らしい。
しかし、私のTLにイヤホンの話をしていたやつは誰もいなかったのである。
一瞬担当が異世界Twitterを見ていたのかと思ったが、確かにスミスからイヤホンの話で持ちきりになったTLは担当のTL以外にもあったということが判明した。
つまり、スミスレベルの巨人は何をしても入ってくるが、それ以下の話であれば、TL整備により入ってくる話題と入ってこない話題が大きく違うということであり、やはり自分のTwitterカスタマイズは無意味ではない、ということが証明されたのだ。
そもそも「どこのTLもスミスが誰かを殴ったことで持ちきりだった」という体で話しているが、そんな話は一切入ってこなかった、枯山水のように整備されたTLだってあったのかもしれないのである。
Twitterの水は基本的に汚れている。
しかしその汚れは、自分の行動を反映した汚れ方をしているのだ。
次回は5月10日更新です。
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