現在「インフルエンサー」になりたかったらフォロワー数を増やすのではなく「アルゴリズム」に選ばれ「あなたにおすすめ!」みたいな形で、人々の視界に無断でカットインしていく方が大切、という説がある。
突然押し付けられた「あなたにおすすめ」に対し「そうそう!これこれ」となることは稀であり、大体が「黙れ失せろ」と非表示にするか、勢い余って「通報」の二択だと思う。
しかし、いきなり記事の間に挟まってきたエロ漫画バナーに「ほう」となってクリックしたことがない、というと嘘になる。
どれだけ優れた商品でも全く人目につくことがなければ1個も売れないのである。
逆に1万人の前に「どうも!俺です!」と言って出現できれば、99%に「誰だてめえ!」と唾を吐かれても1%の人間に「そうか君か!」と興味を持ってもらえれば100個は売れるということだ。
品質も大事だがそれ以上に「多くの目に触れる」というのは大事であり、従来であれば多額の宣伝費を使ってCMを流すなどが行われていた。
しかしアルゴリズムに乗ることができれば、宣伝費をかけずとも多くの人目につくことが可能なのである。
どうすればアルゴリズムに乗れるのか、調べてみたところ「YouTubeのアルゴリズムに乗るには」という記事ばかりでてきた。
フォロワー数を増やすならインスタ、アルゴリズムに乗るならYouTubeであり、Twitterなんかのアルゴリズムに選ばれても無意味ということなのだろう。
むしろTwitterの「おすすめ」はTwitterを開くたびに問答無用で最初に表示されるため、一定のユーザーに蛇蝎のごとく嫌われており、Twitterのアルゴリズムに選ばれるというのは逆にマイナスまである。
実際Twitterのおすすめは精度が低く、本来ならユーザーの関心がある分野のつぶやきが表示されなければいけないはずなのに、全く知らない人の「そんなこと言われても困る…」みたいなただの愚痴が表示されてしまうことがある。
前後は表示されないため、一体何を言われて困っているのかさっぱりわからず、だからと言ってうっかり前後を確認しに行ってしまうと、アルゴリズムに「こいつはこの愚痴アカに興味があるやな」と認識され、ますます知らない人の愚痴がおすすめされていくというループが発生してしまう時がある。
逆に私の「ICHIGO TABETAI MAN」みたいなつぶやきが人様のおすすめに表示されているのではないかと思うと気が気でない。
Twitterの場合はむしろ「うっかりアルゴリズムに乗って人様のTLに闖入しない方法」の方が重要な気がする。
しかし、Twitterのアルゴリズムが全く見当違いかというと、おキャット様アカウントなど、本当に関心のあるものも表示はされる。
よって、おすすめ欄に表示される不要なおすすめを整備しまくって、可愛い動物しか表示されないように作り上げたという人もいるらしい。
しかし、我々は自分に必要なつぶやきが流れるTLを「フォロー」という形ですでに作っているので、先にそっちを表示させてくれれば済む話なのだ。
もしかしたら「おすすめ」というのは、単純に自分がフォローした人間のつぶやきが表示されるイージーモードに対し、アルゴリズムという、どんな基準で算出してくるかわからない物を相手に自分の理想のTLを作り出す「ハードモード機能」として搭載されているのかもしれない。
ぬるいTwitterに飽きた人は、おすすめ欄の調教に挑戦してみるといいだろう。
次回は7月19日更新です。
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