Twitterに予告なしの「API制限設定」が設けられ、多くの無課金ユーザーがTwitterを閲覧不可能になってしまった。
これに対し、水星の魔女最終回放送日と制限がかぶり、リアタイしながらTwitterの同志とむせび泣き損ねた勢を含むユーザーが激怒、それ以上にこんなことを告知もなく行うTwitterに対し本格的な危機感を抱き、今度こそ「早く別のSNSに移らねば」と決意したユーザーが続出した。
はずだったのだが、現在のTwitterは私の体感では通常通り使えてしまっているため、ほんの少し前まで荷物をまとめていたユーザーたちも、よっこらセックスと再び着席し、何事もなかったかのようにTwitterをやっている、というのが現状だ。
この流れを何回繰り返せば我々はこの輪廻から解放されるのか、火の鳥異形編の様相を呈してきたことに恐怖を感じるが、今回は今までのループとは違う点もある。
今までは、Twitterから脱出したくてもめぼしい脱出先がなく、毎回何らかの新しいSNSが挙げられるが結局「ミクシィ」の名前が出てきた時点でお開きになってしまっていた。
しかし今回は「Threads」という、Twitterの代替えとしての最有力候補が登場したのだ。
「Threads」を提供するのはフェイスブックとインスタの運営でおなじみの「META」であり、この時点で期待度が高い。
私もとりあえず登録してみたが、確かに機能はTwitterにかなり近い。
ただ、TLに自分がフォローした人間のつぶやきだけではなく「俺様が選んだおすすめツイート」を混ぜて流してくるところは、まだ分けてくれているTwitterよりも邪悪と言える。
どうして欧米の成功者はどいつもこいつも「自分の見たい物だけ見ずに新しい世界に目を向けようぜ」という発想なのか。
そして、フェイスブックの一派だけあり、ある日突然アドレス帳に登録している全員に招待メールを送り付けそうな気配もするので油断がならない。
まだサービスが開始したばかりなので何とも言えないが、機能的にはTwitterの代わりとして使うことは可能だろう。
しかし「こんなところにいられるか!」と言っていたTwitter民が全員「Threads」に移ったかというと「一応Threadsのアカウント作りました」とお知らせするだけにとどまっている場合が多い。
そしてどこでそれをお知らせしているかというともちろん「Twitter」である。
みんな「仕方なくTwitterにいる」のではなく、Twitterがなくなれば仕方なくThreadsとかに移るが、できる限りTwitterにいたいのである。
奇しくもTwitterの代わりとなりそうなサービスが出たことにより「Twitterの代わりなんてねえよ!」という本音が噴出し、Twitterに向けて純恋歌を絶唱してしまった人も多く、私もその1人だ。
悔しいが、私はTwitterが好きだし、Twitterが続くことを願っている。
イーロンはTwitterをここまで愛している人間がいるということを理解し、できれば今のまま末永く運営していってほしい。
しかしイーロンはイーロンで「そこまでTwitterが好きなら何で有料ユーザーにならないんだ?」と思っていそうな気もするし「何故1円も払ってない未承認アカウントがここまで俺の悪口をいえるのか」と逆に憤っている可能性もある。
それに対しては返す言葉もない、だがそれこそが我々の愛するTwitterの民度なのだ。
次回は8月1日更新です。
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