久しぶりに「X完全有料化」というワードがトレンドに上がっていた。
つまり今までも何度も上がっていたということである。
さすがに字が読めるのに何故か読もうとしない我々Xユーザーも、トレンドに上がってくる「X完全有料化」は「イーロンがXを完全有料化すると言っていたらしい件について」というラノベタイトルの略であることにようやく気付いてきた。
そしてこのワードがトレンドに上がる時、本当にイーロンが「Xを完全有料化する」と言ったのかというと、大半がイーロンの完全有料化を示唆するうすらボンヤリした発言が、俺たちのおおらか過ぎる読解力により「X完全有料化」というクリアかつ力強い発言に生まれ変わって拡散されている場合が多い。
つまりトレンドに上がる「X完全有料化」は、イーロンと我々の共同作業によって生まれた愛の結晶と言っても過言ではないので、「またかよ」と思わずちゃんと関心を持つべきだ、ネグレクトは良くない。
今回の完全有料化報道は、イーロンがイスラエルの首相と対談した際の発言が元になっているようだ。
発言内容以前にすごい人物と対談している。
Xなんかに手を出したせいでXユーザー如きに舐められる存在になってしまっているが、やはりイーロンは大物なのである。
しかし、イスラエル首相側がその話題を望んだなら、うちの首相も一刻も早くイーロンに対談を申し込み「鳥の返還」を求めるべきだろう、それだけで支持率が3パーは上がる。
それはともかく対談の中でイーロンが「X のシステム利用者に少額の月額利用料を課す方向へ移行しようとしている。それがbotに対抗するための唯一考えられる手段だ」と発言し、それが今回の「X完全有料化」報道につながったようだ。
確かに、これだけ見ると「X利用者全員に少額の利用料を課す」と読め、その意味で拡散されても仕方がない気がする。
しかし有料化に関する発言はそれしかないため、これだけで全ユーザー課金と解釈するのは早計であり「全利用者に課金を課すわけではなく、プレミアム会員向けにより少額な有料プランを用意する派」と「全員に利用料金を課しつつ、それとは別にプレミアム利用者向けにより少額なプランを用意する派」で解釈が分かれたようだ。
結局確たる結論は出なかったようだが、その後のイーロンのうすらボンヤリしたつぶやきにより「今回の完全有料化報道はデマ」で落ち着いたようである。
わずかな発言に過剰に一喜一憂し、独自に拡大解釈して、解釈違いの連中と揉めるSNS、というのは我々オタクが推しの言動に対する反応とほぼ同じだ。
私もイーロンが何か言うたびにイチイチ記事にしてお気持ちを表明しているのだから、もはや立派な「イーロン推し」と言ってもいいのかもしれない。
次回は10月17日更新です。
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