これを書いているのがもう年末なのだが、今年は特にSNS界にいろいろあった。
いろいろあった、と言っても多くのX民は「何があってもXに居座る」という強い意志を見せた以外何もしておらず、いろいろやったのは主にイーロンである。
つまり「イーロンのおかげで書くことには困らなかった年」と言える。
イーロンに対し文句ばかり言っているが、これだけネタにできたなら元は十分取れているだろう。
そもそも私は未だにX無課金ユーザーなのだ、むしろ原稿料の一部をマージンとしてイーロンに支払う義務すらあるのではないか。
しかし、私の原稿料の一部などイーロンにとっては端数であり、渡した瞬間コンビニレジ横の募金箱に入れられる額だろう。
だとしたら、イーロンを挟まず直で募金箱に入れたい、なぜ些細な善行すらイーロンの手柄にされなければいけないのか。
このように、イーロンによって本当にいろいろあったX(旧Twitter)だが、逆に今もXに残っているのは、イーロンのいろいろに動じなかった面構えが違う連中ということだ。
それが、タイタニックで最後まで演奏を続けた音楽隊のように誇らしい行為かというと、避難勧告を無視してLOSERのPVの米津玄師みたいになっているだけだが、もはや消滅するまで居座れば良いという気分になっているのは事実である。
だが、一方で「こんな所にいられるか」とXを去ってしまった者が多いのも事実だ。
前にパリ市長が「Xは世界規模の下水道」という名言をドロップしてXを去ったように、前からXはSNS界の最底辺だが、最近その底が3つぐらい抜けた感がある、と評する声もある。
イーロンもユーザーの性根の腐り方を自分のせいにされては困ると思うが、インプレッション目的で炎上を狙った発言が増えたのだとしたら、収益化機能を実装したイーロンのせいと言えなくもない。
しかし、貧すれば鈍するというように、金が絡んだことにより品性が3階級ぐらい降格するというのはどこでもよくあることだ。
汗水たらして得た金と、年金支給日に実家を襲撃して得た金が、金の価値としては同額なように、アクセス数も、バズだろうが炎上だろうが関係ないのである。
バズるアイデアを考えるより、炎上する不適切行為をする方が簡単であれば、残念ながら一定数そっちに流れてしまうのだ。
だがネットで暴れるだけで儲けられるならどんどん暴れるべき、乗るしかないこの肥溜めビッグウェーブ、かというともちろんおすすめはできない。
品性の問題ではなく、迷惑系や私人逮捕系の人が結局お縄になるように、暴れて儲けるというやり方は長続きしない上、逆に逮捕や損害賠償などで、マイナスになるケースも少なくないからだ。
また炎上系など批判を集めやすいキャラでやっている人間は2、3年程度で病む確率が高いそうだ。
やはり、不特定多数からヘイトを買い続けるというのは想像以上に精神に負担がかかるのである。
良くも悪くもメンタルが強靭でなければ務まらないのだ。「楽して儲けたい」などという脆弱な精神では、炎上系は務まらないのである。
次回は1月2日更新です。
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