2023年は有名組織の大きな不祥事が特に相次いだ年だった。
奇しくも、男性のみ所属芸能事務所と女性のみ所属の劇団両方の大きな問題が明るみになったし、未来ある若者が集う場にビッグ麻が生い茂っていたこともある。
僭越ながら、私の故郷が輩出した巨大モーター的な会社がハナを走った時期もあった。
現在ではそれら民間などに負けてたまるかと、与党議員がパー券裏金で猛烈な追い上げを図っているが、さらにその後方から衝突試験で不正をしたメーカーの車が脅威の末脚を見せている。
このように日本の組織不祥事レースは最後の直線まで全く勝負がわからなくなっているが、SNSに関してはイーロンが馬主を務める「X」がぶっちぎりであり、競馬にはない「周回遅れ」の概念すら発生しようとしている。
しかし最初は一喜一憂していたXユーザーも、あまりにもイーロンとXが「独走」としか言えないことを繰り返したため、今残っているユーザーは多少のことでは「他のSNSに移る」とは言い出さない猛者ばかりになっている。
だがそんな「もういいお前がナンバーワン」だとベジータが泣きを入れる状態にも関わらず、Xはこの年末にさらに後続を引き離す一手を打ち、久しぶりにユーザーが大量に他SNSに流れようとしたそうだ。
その一手とは「メディア欄」の変更である。
「リプで飛ばした画像は自分のメディア欄に表示されない」という仕様変更が行われたようだ。
人によっては何が悪くなったかわからないという人も多いだろう。
実際今回Xを離反したのは主にXに漫画などを投稿していた人たちである。
Xは1ポストにつき4枚の画像しか添付できないので、それ以上の枚数の漫画を投稿するときは自分のポストにリプライを飛ばし、ツリーをつなげて投稿する。
その続き部分がメディア欄に表示されなくなってしまったそうだ。
簡単に言えば「X漫画を見てもらいづらくなった」ということであり、読者もX漫画が読みづらくなったということだ。
これは私にとっても大きな打撃である。
私がXに居座っているのは、Xがちょうど良い温度のドブ川だから、というのもあるが、何だかんだ言って漫画を宣伝するのに最適なツールがXだったからだ。
むしろ、自著に宣伝費がパーフェクトゼロな作家にとって、Xは唯一の広く宣伝できる可能性のある場所であった。
もちろん「●●が××する話」と銘打ち1話24P全て投稿しても、無風も無風、ただ冷たい空気が肌を刺すケースもあるが、ワンチャンバズってコミックスの売り上げに影響が出ることもあるので、少なくともやるのとやらないのとでは話が違ってくるのだ。
宣伝だけではなく、X漫画を主戦場としていた作家にとっては、はっきり言って致命的なため、一夜にして創作系ユーザーがブルースカイに退避するという現象が起きたそうだ。
なぜいきなりこんな仕様変更が起こったかというと、インプレッションによる収益化がはじまったことにより、バズっているポストに手あたり次第リプを飛ばす「インプレゾンビ」が発生したため、その対策ではないかということである。
つまり「木につく虫を何とかしてくれ」と言ったら森ごと焼き払ってくれたということだ。
しかし私は今回の改悪が直撃した業種にも関わらず「ブルースカイの招待ちゃぶだい!」という恥も外聞もないポストもすることなく、Xにまんじりと居座っている。
逆に一体何をされれば私はXから去るのか、2024年はそこに注目していきたい。
次回は1月30日更新です。
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