連日、重油タンカーが座礁しているでおなじみの我がXのおすすめ欄では当然誰かが毎日燃えているのだが、今日は男性産婦人科医師と思しき人が「小さな声で言うけど、若年妊娠の方に不美人は少ない」と発言して炎上しているのを見かけた。
炎上に対し謝罪はしたものの「若い妊婦は美人と褒めているのだから人を傷つけるような発言ではない」と釈明し、さらに燃えていた。
そういう問題ではなく、股間まで見せなければいけない医師が患者の容姿を見てジャッジしている事実がキモすぎるのであり、医者としてのリテラシーが低すぎるという点が主に批判されているのだが、「総じてお前はSNSに向いてない」と指摘する声もあった。
確かに「SNSに向いていない人」というのは存在する。ただ「Xに向いてない」というのは「お前は意識だけ高いヒキニートには向いてない」と同義なので8割は褒め言葉である。
どういう点が向いていないかというと、まず「こんなことを言ったら大変なことになるんじゃないか」と想像する力、空気を読む力が足りないという。
さらにその力は、身分を明かした状態だと1.5倍は求められる。医者など職業を明かした状態だと「医者のくせにそんなことを言うのか」という話になるし、炎上すれば秒で個人や職を特定され、業務に支障が出るし、最悪「男性産婦人科医はみんなこう」という業界全体のイメージを下げてしまいかねないので、発言は慎重にしなければならない。
それを想像できずに発言してしまう時点でSNSには向いてないし、多数の批判に対し「でも褒めてるし」と見当違いの言い分をしてしまう「文脈の読めてなさ」も向いていない要因の一つだという。
確かにSNSは発信だけでなく「読む力」も必要である。
Xはよく「文章が読めない奴が多すぎる」と戦前のような嘆かれ方をしているが、もちろん文字が読めてないわけではなく、「全文読まずに刺激的な見出しだけ見て怒っている」もしくは「読んだ上で筆者が言いたいことを正確に理解せず的外れなことで怒っている」という意味だ。
多くの批判コメントを受けて「美人だと褒めてるのだからよくない?」となっている時点で確かに文脈を読む力には欠けている。浮気に対して怒っている彼女に対し「腹減ってる?」と聞いているようなもので、火に油にしかならない。
そして何より「小さな声で言うけど」がダメだという。
「若い妊婦って美人多いよな!」という、ポジティブ5億%で発言しているならまだ「お前はSNSに向いてないしコンプラ意識が死んでいるが根はいい奴なんだろうな」と思えなくもないが「小さな声で」と言っている時点で、そんなに褒められた発言ではないという自覚はあるのだ。
それをよりにもよってXで、小さな声で言えば大丈夫と思って言ってしまうようなリテラシーがまずダメだという。
確かに、これらを見るに、今回の炎上が鎮火しても、また不用意な発言で燃えそうな感はあるので、少なくとも身分を明かして発信するのはやめた方がいいのではないかと思う。
何度も言うが「Xに向いてない」なんて大したことではない、向いていないなら社会的に死ぬ前にやめた方がいい。
むしろ向きすぎてて社会的に死んでいる奴の方が多いのだから、向いてないぐらいがいいのだ。
次回は8月20日更新です。
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