XのAIに画像生成機能が追加されたようで、私も早速猫とか猫とか猫の画像を生成した。
生成された猫は「俺の猫」など余計な情報を入れない限り、本物と見まごうばかりの猫であり、これで他人の猫を借りずとも自分のTLに猫画像を流すことが可能になった。
ちなみに「俺の猫」にした場合、謎の肉塊を前にした猫の画像が生成されたので、この肉塊が私ということなのだろう。
しかし、他人の猫を借りずとも、とは言っても、元々AIがX上に流された猫画像を勝手に学習元として生成したものだと思うので、無許可使用という意味では、飼い主に「あなたの猫写真を私のTLに流していいですか?」と不気味すぎるDMを送るより悪質と言えるかもしれない。
よって画業の端くれとして、無邪気に画像生成AIを使用すべきではないのかもしれないし、少なくとも安易に「私はAIに食われても構わない」などと発言するのは良くなかったと反省している。
それで自分の絵がフリー素材になるのは勝手だが、そのせいで確固たる信念をもってAIに反対している人の邪魔にもなりかねないからだ。
「細かいことを気にしない」というのは一見美徳だが、その実態はただの難しいことが理解できない人、または「細かいことが書いてある契約書とか読めない病」患者だったりする。
だが相手にとってはこういうタイプの方が御しやすくて楽なのだ。
そういうただの病人(やまいびと)が「よくわかんないから別にいいっすよ」みたいなことを言って、それが大らかでいいみたいになると、正しく問題を理解し、正当な権利を主張している人が、面倒くさい人みたいな扱いになってしまう。
先日、Xで「嫌知らず」という言葉が話題になった。
「嫌だからやめてくれ」と言う人に対し「俺は嫌じゃない」という理由で、スネを蹴りつ続けたりする人のことを指す。
それを見た時は、そんな言葉が通じない奴が本当にいるのかと思ったが、安易に「私は構わない」と公言することが、それを嫌だと言う人がスネを蹴られ続ける遠因になっている可能性はある。
それもAIの仕組みや問題点を理解した上で「AI技術の発展の礎になれるなら本望」という信念に至り、己のペイント絵を「さあ食え」と顔をそむけるAIの口に突っ込もうとしているなら良いが、「(よくわかんないから)私は別にいい」とわざわざ言うのは害である。
よくわかってないもの、そして関係ないものに対してはせめて「黙る」べきであり、でかい声で「細かいことはいい」と言っていいのは、THE松田だけだ。
だが、それをわかっていながら、今日もトレンドに上がってくる芸能ニュースに「そもそも誰?」などとつぶやき、関係ないことに首を突っ込んだ上に、己の無知まで晒してしまうのである。
次回は1月7日更新です。
今後の最新コンテンツが気になる方は、ぜひSouffle公式Twitterをフォロー!
コミックスを購入
2XXX年、人間は絶滅しかけ、どうぶつ達が政権を握るようになった日本。投票率0%で続投決定のムラヤマ総理大臣(ツシマヤマネコ)が国を統治する!! 日本の問題点をあぶり出して燃やす、社会風刺行政ギャグ!! 時事ネタひとコマ漫画「文化庁チンアナゴ長官」も同時収録!!