そろそろ日本でも何らかのSNSの規制が必要なのではないかと言われているが、そんな中「選挙中のSNS規制」について議論が行われているようだ。
選挙など所詮脳細胞が秒単位で死滅している大人同士の小競り合いである。
それより未成年のSNS規制の方を先に考えた方がよくないかとも思ったが、選挙結果は、当然子供にも影響があるし、大人がSNSに毒を流しつづけたことで子どもに有害なものになってしまったとも言える。
そもそも害の半分ぐらいは「SNSにいる大人が子供に与えている害」なのだ。
大人のSNSを取り締まることで、子どもへのSNS害が軽減すると言えなくもない。
選挙中のSNS規制の話が出てきたのはやはり兵庫県知事選が影響しているようだ。
兵庫県知事選ではテレビ報道とネットに流れている情報が全く違うことが話題になり、再選後もPR会社を使ったSNS選挙活動に問題があったのではと指摘されている。
逆に言えば、今まで有権者はテレビなどのオールドメディアの偏向報道ばかり見させられていたのだから、SNSによって幅広い情報を得られるのは良いことであり、どの情報を信じるかは有権者次第ではないかという声もある。
しかし有権者も、「俺たちが正しい情報を見極められると思ったら大間違いだ、舐めるな」と思っており、SNSなどのデマに対し5割ぐらいが、「騙されない自信がない」と謙虚な姿勢を見せているため、そもそもデマが我々の目に入らないように規制しろという人も少なくない。
そもそもテレビは偏向と言われるが、SNSが偏向してないわけでもない。
確かにSNSは誰でも自由に情報を発信できる場だが、どの情報も平等に拡散されるわけではない。
朴訥とした候補者が地味な政策を語るより、全身ドクロの人が「粛清せよ」みたいなことを言っている動画の方がバズりがちなのがSNSなのだ。
テレビの政見放送と違い、「過激で面白い奴ほど尺を与えられる」というテレビよりも恐ろしい偏向が起きかねない。
また、選挙におけるSNSを規制する理由として「収益化」が挙げられている。
イーロンまたお前か、とカエサルが激怒する声が聞こえるが、またお前だ。
現在のXはインプレッション数が収益化される仕組みであり、そのためにXインプレゾンビが蔓延るラクーンシティになったことは記憶に新しい。
政治家がSNSでの収益化を図るために全身ドクロになったら世も末だが、本人ではなく、収益化のためにバズりそうなニュースや動画を拾って、切り抜いて投稿しているようなアカウントもかなり存在する。
目的が収益化のアカウントにとっては、それが政治的に正しいかはもちろん、嘘か誠かすら関係なく、拡散されるか否かでしかない。
よって選挙に関する情報も、より拡散されそうな過激なものばかり切り抜かれ放流され、我々の目に触れやすい恐れがあるし、逆にSNSで拡散されるために候補者が過激な選挙運動に出るかもしれない。
目に入る選挙情報がR-1グランプリ予選敗退者特集になってしまったら、有権者は選挙に行く気自体失せるだろう。
しかし、68時間Xに貼りついている私が選挙時期に偏向した選挙情報ばかり目にしていたかというと、私のおすすめ欄では選挙などお構いなしに、ミクロな炎上のことで殴り合いが起きていたような気もする。
偏向した報道も問題だが、偏向情報ばかりが目につくのは、自分の興味が偏向しているせいもあると自覚しなければいけない。
次回は3月18日更新です。
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