Nintendo Switchの後続機、Switch2がもうすぐ発売するそうだ。
Switchと言えば子どもの右手に溶接されているゲーム機というイメージもあるかもしれないが、日本はそもそも少子高齢化であり、定価49,980円という金額設定を見ても、初発のターゲットはニンダイの過去ソフトリメイク情報にうれし泣きしているゲーマー中年であろうことは明白である。
もちろん中年にとっても高額であり、全中年が年齢と収入を比例させていると思わないで欲しいが、数十年ゲームをやってきた人間からするとSwitch2のスペックからするとこの価格は適正らしい。
逆にゲームのことを全く知らない大人は、6月以降突如子どもから5万もするゲーム機を無限に強請り続けられ、「クラスのあいつはもう買ってもらっていた」など、よその家の裕福情報を逐一報告されるという苦行が始まるということだ。
「5万のシャインマスカットが食べたい」など、単に高額要求であれば、「ピオーネか俺の乳首でもしゃぶってろ」で一蹴できるが、ゲーム機やスマホなどの電子機器の場合、高確率で「これがないと友人と遊ぶことができない」という理由が持ちだされる上、それが全くの嘘ではなさそうなのが、悩ましい点だと思われる。
むしろ大の大人の方が「オタ婚活」などと称し、ゲームやアニメをきっかけにコミュニケーションを取ろうとし、最終的に「趣味以外にも興味を持ちましょう」と運営に真顔注意される始末であり、まだ子どもの方がきっかけなしに勢いで友達を作る能力に長けているとは思うが、私の子ども時代でさえゲームがコミュニケーションツールの一つだったことは否めない。
当時はゲームを持っている子の家に持っていない子が集合してプレイするのが主流であったが、最近は1人1台所持での通信プレイが当たり前だろうし、特にSwitch2はボイスチャットや画面共有など、みんなで一緒にゲームをやる機能に力を入れているらしい。
テレビにつなげることにより、1台で複数人が遊ぶことは可能なのだろうが、「家に帰ってリモートで続きやろう」などという話になったら、未所持者はついていけなくなってしまう。
この価格のゲーム機を全員持っているグループは、「生活水準が違う」という理由でそのうち合わなくなる。これを機に脱退しておいた方がいいかもしれないし、持っていない者同士でまた新しいコミュニティーが生まれたりもする。
しかし、オタクグループの中にも、「全然オタクじゃないのに他に入れるグループがなかったためオタクグループで居心地悪そうにしている大人しい子ども」が1人はいるものだ。
ゲーム機がないという理由で、それまでいたグループにいづらくなり、元々最新ゲームになど興味がなく、博士ちゃんにでて来そうな子どもグループに移籍となり、ひたすら長い話に頷く係になってしまったら、少なからず親を恨むかもしれない。
子どもには子どもの人付き合いがあり、自分たちの世代とはコミュニケーション方法が違うので、他の友達は全員持っているという要求を、「よそはよそ、うちはうち」の一言で終わらせない方がいいのかもしれない。
ただ、ゲーム機などは所詮ブーストアイテムであり、コミュ力0をブーストしても0なので、たとえ子どもに友人がいなくても、「自分がゲーム機を買い与えられなかったせい」などと思う必要もない。
むしろそういうタイプにゲームを与えたら、1人用ゲームを300時間ぐらいやって部屋から出なくなるか、学校の友人ではなく、ネット上で知り合った知らない人に煽られて夜中に絶叫したり壁を殴り始めるだろう。
ツールもコミュニケーション方法も時代と共に変化するが、子どもは何を与えようが与えまいがダメな時はダメという点だけは変わらない。
次回は5月6日更新です。
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