参議院選挙の投票日はこれを書いている3日後だが、私は期日前投票に行ってきた。
わが県は「20時と同時に結果発表」でおなじみの保守王国であり、1票の重みがケツ毛以下にしか感じられないというのも事実だ。
もはや我が県だけでも、投票所にカソトリーマァムを常設してもいいんじゃないかとすら思うが、投票は政治に文句言い権の取得、税金は文句言い料の支払いだと思って諾々とやっている。
しかし、一応やってはいるが、自分が適切な候補者や党に票を投じられたという手ごたえは常にない。
最近の選挙は、ウンコの中からウンコを選ぶ作業だから行く価値を見出せないという人も多いが、軟便とほとんど「石」と言える硬便、どちらか手づかみしろと言われた時、果たして「どっちでも同じ」と言えるだろうか。
たとえ当選させたいと思える人間が皆無でも、逆に「こいつだけは」という奴以外に票を入れて当選を阻止させる意味も選挙にはある。
しかし、候補者が何便かを判断する「情報」の時点で間違っていたら、本当に選挙の意味がなくなってしまう。
実際、私のXのおすすめ欄に出てくる選挙情報はすでに巨大な一本糞と化しており、ここに流れてくる情報が全て本当とは思えないし、仮に本当なら誰に投票するかではなく、「日本を出たあとどこの国に行くか」を迷う段階だ。
しかし、全て本当ではないということはわかっていても、どれが嘘かもわからない、というのが正直なところだ。
正直、今のSNSを投票の判断材料にすべきではないと思うが、監禁状態でホーム画面にXのアイコンしかないスマホ1台だけ与えられている、という人も多いだろう。
そんな人のために焼け糞に小便だろうが、「デマの見分け方」という記事を見つけた。
それは一つの情報に対し、「発信源」「根拠」そして「関連情報」を調べることだという。
まずその情報をだれが発信しているか、というのはとても大事だ。
鮭が言っている「熊は人間にとって有害な生物である」という発言にすぐ賛同するのは危険だ。せめてその分野の専門家が言っていることなのかぐらいの確認は必要だろう。
また専門家の発言であっても根拠がないものを信じてはならない。むしろ専門家の言うことほど、「医者が頭にアルミホイル巻けば治ると言っているんだから間違いない」と鵜呑みにしてしまいがちなものだ。
そしてその情報のみを信じるのではなく、その情報に関連する別情報も見て比較検討しなければならない。
そんな一つ一つの情報に時間をかけていられるか。
というこちらの心情を見透かすように、記事には「これらを調べるのにそう時間はかからない。夕食をどこで食べるかをネットで調べられるぐらいなら、このぐらい調べられるだろう」と書かれていた。
確かに、レストラン選びは失敗を恐れ、口コミまで見て悩むのに、選挙でそれができないというのは全くの謎である。
やはり、我々の「選挙より夕食の方が大事」という、政治に対する意識にも問題があるのだ。
次回は8月5日更新です。
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2XXX年、人間は絶滅しかけ、どうぶつ達が政権を握るようになった日本。投票率0%で続投決定のムラヤマ総理大臣(ツシマヤマネコ)が国を統治する!! 日本の問題点をあぶり出して燃やす、社会風刺行政ギャグ!! 時事ネタひとコマ漫画「文化庁チンアナゴ長官」も同時収録!!
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