現在、夏の甲子園が開催されているはずなのだが、一時期野球が何のスポーツだったか忘れるレベルで「暴行」の文字しか見ない日が続いていたし、未だに対戦結果より、暴行高校が今どうしているかの方が流れてくる。
簡単に説明すると、野球部内で暴行レベルのいじめがあった高校が、学校、高野連ともその事実を知った上で、そのまま甲子園に出場していることが判明。SNSを中心に猛批判が起こり、結局当該高校は出場辞退となった。
そして現在、出場辞退を表明する際、代表者が「SNSのせいでこうなった」という旨の発言をし、「SNSのせいではなく暴行した奴と、それを隠蔽しようとしたお前らのせいだろう」という新たな猛批判が起こっている。
まず本当に、「SNSのせいで辞退するはめに」と言ったかどうかは不明である。
SNSに流れてくる炎上発言というのは大体切り取り、もしくはシドニィ・シェルダン級の超訳が行われている場合が多いので、「いくらなんでもそんなこと言うかね」みたいな発言がSNSに流れてきた時は、ちゃんと原文や全文を見てから怒った方が良い。
確かに、SNSで拡散されたことによりデマも飛び交い、「暴行する奴が通っている学校は爆破して良い」という発想の者が現れ、関係ない人間にまで危害が加わる危険性が出てくる、というのはまさにSNSの悪いところだ。
しかし、多くの人間が指摘している通り元凶は暴行事件であり、SNSにも悪いところがあったにしても、「SNSに書かれる前に適切に対処しなかったのが悪い」と言える。
この暴行事件自体は今年の冬に起きて、春ごろに何らかの対処が行われたらしい。
それが甲子園が始まるタイミングで世間に知られ騒ぎになったのは、被害者側が納得できる対処がされていなかったため、関係者がもう甲子園といういろんな意味で最高の舞台に合わせて暴露するしかない、となった結果ではないかと言われている。
そもそも初手でSNSに晒してやろうという奴の方が少数派であり、大体が正攻法で挑んでガキの使い扱いされたため、最終手段として腹にダイナマイトを巻いてSNSに特攻しているのだ。
まず問題を起こしたこと、そして被害者が決死隊になる前に厳正な処置をしなかったことが問題なのだ。
辞退に関し、「SNSで騒ぎを起こして何かを動かそうとするやり方が当たり前になるのは危険」という意見もあった。
確かにその通りだが、それよりも「SNSで騒ぎを起こされないように対処する」方を徹底するのが先だろう。
ちなみに先日私の漫画がドラマ化した時、制作側の対応が異常に丁寧だった。
今思えば、あれは「対処」だったのだろう。
次回は9月2日更新です。
今後の最新コンテンツが気になる方は、ぜひSouffle公式Twitterをフォロー!
コミックスを購入

2XXX年、人間は絶滅しかけ、どうぶつ達が政権を握るようになった日本。投票率0%で続投決定のムラヤマ総理大臣(ツシマヤマネコ)が国を統治する!! 日本の問題点をあぶり出して燃やす、社会風刺行政ギャグ!! 時事ネタひとコマ漫画「文化庁チンアナゴ長官」も同時収録!!
他の回を読む
ご感想フォーム
人気記事




