ゴールデンタイムになるとXのトレンドにテレビ番組名が挙がっていることが多い。
これはテレビ番組を観ながら、その実況や感想をXにつぶやいている人が多いということだ。
近年、一度に複数のタスクをこなしたり、さらにそれを倍速で処理することを「タイパ重視」と呼んだりしているが、テレビ観ながらXがタイパ重視でないことはわかる。
むしろこれ以上タイパを度外視した行動も珍しく、逆に丁寧な暮らしを楽しんでいると言っていい。
実際、みんなで同じものを観ながら感想を言い合うというのは楽しいものだ。
私も今年、自分の漫画原作ドラマを観ながらリアルタイムで、Xで感想をつぶやいたが楽しかった。
しかし、やりながら、これは結構「高度」だとも思った。
私がドラマ視聴とSNS投稿を同時にできたのは、何故か先の内容を全部知っていたからだ。
むしろここはもうちょっと刺激的な展開になってほしいと願っても、自分が描いた記憶のあるストーリーにしかならないのである。
よってドラマの画面をそこまで観てなくても感想をつぶやくことができたのだが、他の展開を知らないテレビ番組になると、奇声をつぶやくだけで精いっぱいになってくる。
番組を観ながらまともな感想、まして考察などつぶやいているのは、Xなどやっているのがもったいないレベルのマルチタスカーだ。
私は奇声しかつぶやけないし、その奇声すら「オボロrpロロ ♯番組名」のように誤字ってるし、タグも機能してない。そして「奇声で誤字ってなんだ、奇声はもっと自由なものだろう」と考えている間に番組内容を見失う。
それと同じように、倍速マルチタスクも、一つのことに集中できてないだけの上に、集中力の継続時間が短くなっているだけの場合もある。
こなしたタスクがケアレスミスだらけならまだしも、全て終わってないし、最初にやろうとしていたタスクを完全に忘れているようであれば、それは逆にタイパ軽視なので、何かを同時に進行する前に、何もせずに5分椅子に座る訓練から始めた方がいい。
そう言いたいが、仕事しながらショート動画を流し、スマホでソシャゲ、のように机上で可能なありとあらゆるタスクに気を散らし続けていることで、辛うじて座ってられる奴、というのも存在する。
そういう人間からタブレットとスマホを奪い、仕事だけに集中させようとすると、席を立って帰ってこなくなる。
「風景の写真を撮ってSNSにあげてないで、風景に集中しろ」とよく言うが、それだと3秒で風景に飽きて、「もう次へ行こう」とグズりだすのだ。
テレビ番組もSNSなどやらず集中して観た方がいいとは思うが、そのおかげでチャンネルを無限ザッピングしたりせず、最後まで視聴ができている人も多いのではないだろうか。
次回は1月6日更新です。
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