年末に旧友たちと食事をしてきた。小学生からのつきあいなので場所は遠慮なくファミレスである。
しかし、ここはおキャット様を模したロボットが給仕をしている激熱スポットだ。
タブレットで注文を終え、後はおキャット様ではなく人間を模した土嚢が来てくれるなの「祈りの時間」なのだが、友人の一人が注文を終えたタブレットを「返却したい」と言い出した。
タブレットはずっと席に置かれているものだ。それはできないと言っても、「どこかにやりたい」と言い続け、最終的にタブレットを裏返し、画面がこちらを向かないように置いて手打ちとなった。
完全にタブレットに親を殺された人の挙動である。だとしたら、こんなところでドリンクバーセットを頼んでいる場合ではない。
しかし、彼女の家のタブレットも大体こういう扱いなのだという。
今の親は子どもがタブレットやスマホ依存にならないように苦慮しているとは聞いたが、その戦いは想像以上に熾烈なようだ。
私のような40代女児でも電子機器を手放すのは大変なのだ。リアル児童ならなおさら自制は難しいだろう。
幸いなのは、タブレットを裏返すという原始的手法を使ってでも管理してくれる親がいる点だ。私のような40代女児は自省もできない上に管理もしてもらえないので、取り返しがつかなくなっている。
ちなみに私は、スマホ、タブレット、PC画面、ついでに液晶タブレットの4画面に囲まれて暮らしている。彼女に1面ぐらい裏返してほしいぐらいだ。
しかし、子どもも知恵がついてくる。40代女児はタブレットを隠されても暴れることぐらいしかできないが、子どもは親の包囲網を潜り抜け、気が付いたらタブレットを触っていることがあるので気が抜けないという。
子どもに電子機器を与えることで、YouTubeやショート動画漬けになるのも怖いが、便利なツールに触れさせることで、アナログな学習の意味を見いだせず拒むようになるのが困るという。
大人ですら文字を手書きする機会は減っているし、絵を描くにもタップ一つで色が塗れる。
そんな便利なツールがあると知っている子どもに、えんぴつでの書き取りや、絵具での色塗りをさせようとしても、「無意味」として真面目に取り組まないそうだ。
確かに40代女児に今からインクを使ったベタ塗りを習得しろと言っても、「クリスタで一瞬なのに?」と子どもの8億倍不愉快な顔で言うだろう。
しかし、クリスタを駆使して描いた私の絵が上手いかというと下手なのだ。
結局、基本がなければ、最新ツールは使えても、使いこなせなかったりするし、基本を「学ぶ力」自体をタブレット類が奪いつつあるということなのだろう。
子どもにとってタブレットを触らせまいとする親はウザいかもしれないが、タブレットは裏返してもらえるうちが華である。
次回は1月27日更新です。
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