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コラム 2021.01.29

『ムーちゃん通信』赤沼美里 発達障害と自閉症がもっと身近になるコラム!

ムーちゃん通信#18「応用行動分析学(ABA)ってなあに?」

『ムーちゃん通信』赤沼美里

ABAって知っていますか? 発達障害児だけではなく、子育て全般に役に立つ考え方です!!

行動を科学的に読み解く

応用行動分析学(ABA)とは、「その人はどうしてそのように振る舞うのか」を科学的に読み解いていく学問のことです。「え、そんな簡単なことなの」と思うかもしれません。でもこんなことを言ったことはありませんか。

・怒りっぽい性格をしているから、あの人はまた怒鳴っている
・だらしがないから、歯を磨かない
・発達障害があるから、授業中に立ち歩いている

一見正しく見えますが、実際の行動を見て「こういう人なんだな」と無意識にラベルづけをしてしまっています。ABAでは直感や主観でのラベルづけなしに、他の人も検証できる形で示しながら行動の理由を明らかにします。

行動に焦点を当てる

ABA療法は、ABAの考え方を使って気になる行動を減らし、適切な行動を増やしていく療育方法です。ABAで一番大切なことは、行動に焦点を当てること。行動のABCフレームと呼ばれる枠組みを活用し、行動をABCの三段階に分割します。これまでの研究から(C)の結果によって(B)が起こりやすくなったり、起こりにくくなったりすることが分かっており、(B)を変えるために(C)に着目します。

ムーちゃん通信#18「応用行動分析学(ABA)ってなあに?」

ABCフレームで見てみよう

それではABCフレームで実際の行動を見てみましょう。

ムーちゃん通信#18「応用行動分析学(ABA)ってなあに?」

問題が分からなくて、(B)泣き叫ぶ行動のあとで(C)宿題がなくなりました。そのため今後も難しい問題が出たときにも、泣き叫ぶ行動が続けられてしまいます。

【代わりになる行動を考えよう】

(1)同じ(C)をもたらす(B)がないか

ムーちゃん通信#18「応用行動分析学(ABA)ってなあに?」

(2)褒められる・注目される・楽しくなる結果(C)につながる行動がないか

ムーちゃん通信#18「応用行動分析学(ABA)ってなあに?」

【こんなことに注意!】

ムーちゃん通信#18「応用行動分析学(ABA)ってなあに?」

きちんとできていることに無反応だと、適切な行動(ここでは宿題を終わらせる行動)をしなくなることがあります。できていることがあれば、すかさず注目する・褒めることが大切です。

ムーちゃんからひとこと
行動をよく観察していると、できていることもたくさんあることに気づくはず! 「1回言っただけで歯磨きできたね」など、目に見える・聞こえる・数えられる行動を具体的に伝えるのがポイントだよ!

ムーちゃん通信#18「応用行動分析学(ABA)ってなあに?」

【参考文献】
・三田地真実・岡村章司/著、井上雅彦/監修『保護者と先生のための応用行動分析入門ハンドブック-子どもの行動を「ありのまま観る」ために』(2019年、金剛出版)
・shizu/著、平岩幹男/監修『発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉かけ』(2013年、講談社)

ムーちゃん通信

次回は2月5日更新です。

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『ムーちゃん通信』赤沼美里

『ムーちゃん通信』赤沼美里

Souffleで公開中のマンガ「ムーちゃんと手をつないで〜自閉症の娘が教えてくれたこと〜」がもっとよくわかる! 医療ライター赤沼美里によるコラム連載。

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