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Souffle(スーフル) Souffle(スーフル) 息、できてる?
コラム 2018.11.30

『逃げることは戦略である』 ぱぷりこ 暗黒大陸みたいな場所にとどまらないために。

#6 苦しさから逃げるためのチェックリスト

「逃げてもいい」「逃げることは悪くない」と言われても、具体的にどうすればいいの?「妖怪男ウォッチ」のぱぷりこさんによる、実践的戦略コラム!

さーて次はいよいよ、うきうきわくわくトンズラ★プランの作成です。

戦略づくりの第一歩として、まず確認してほしいことがあります。それは「自分のリソース」を確認すること。

自分が持っている資産=リソースを確認せよ

リソースとは、物事を動かすために必要なエネルギーおよび資産です。これまで見てきたとおり、うまく逃げる戦略を練るには、これだけやることがあります。

・他者からの圧力をブロックする
・逃げるのに必要な知識を身につける
・自分について考える&知る

多くの人がすでにお気づきかと思いますが、「逃げる戦略」をつくるのは、ぶっちゃけかなりの一大プロジェクトなんですよ。重い。そして難しい。下手すると仕事や勉強よりぜんぜん難しいです。

だからこそ、「そもそも戦略を練るだけの余裕があるか?」を確認することが大事です。じゅうぶんな余裕がないのにいきなり負荷をがーんと上げたら、一気につぶれてしまいます。それは避けなければいけません。

今すぐチェック★トンズラリソース確認リスト

なので、まずは自分が持っているリソースを確認しましょう。確認項目はこちらです。

・体力:体がまともに動くか
・精神の余裕:自分をきちんと見つめ、現状把握をするだけの精神的余裕があるか
・時間:じっくり戦略を練る時間があるか
・資金:逃げても生活が困らないだけの資金力があるか
・人:自分を助けてくれる人がいるか
・場所:自分がじっくり戦略を練ったり休める場所があるか
・知識:戦略を練るのに必要な知識・情報を持っているか

どれも必須項目ですが、中でも重要なのが「体力」「精神の余裕」、いわゆる「生きるための基礎エネルギー」です。これがないと、戦略を練ることはかなり難しいです。とくに戦略初心者ならなおさら、「体力」「精神の余裕」はそれなりに持っておきたいところ。

リソースを確認してみよう

が!実際のところ、「逃げたい」「逃げよう!」「もう無理」と思い始めた時、すでに「体力」「精神力」がゴリッゴリに削られていて、じゅうぶんに逃げられないことはわりとよくあります。

例えば『凪のお暇』の凪ちゃんは、お暇モードになる前はこんな状態でした。

・体力:△ 睡眠不足や病気などではないが、倒れるなどの不調が出ている
・精神の余裕:× もうだめむり
・時間:〇 仕事が激務なわけではない。
・資金:〇 会社を辞めてもそこそこ生きられる貯金がある
・人:× 空気を読みすぎていて、頼れる人がいない
・場所:〇 自分の部屋
・知識:× なぜ自分が苦しいのかわからない

『凪のお暇』1話より

凪ちゃんが逃げたいのは「空気を読みすぎて疲れる自分と、そうなってしまう環境」でした。仕事がきついわけではないので体力や時間はそれなりにあるものの、とにかく「精神の余裕」が空っぽです。この状態では、戦略を立てる余裕などなさそうです。

次に、ブラック企業に務めている人の事例で考えてみましょう。

・体力:× 圧倒的な睡眠不足、圧倒的な体力低下、頭痛と吐き気がそろそろやばい
・精神の余裕:× 仕事のことしか考えられない
・時間:× 月200時間の残業時間で、余裕がまったくない
・資金:〇 仕事しかしていないので、お金はある
・人:〇 実家や友人が心配してくれている
・場所:〇 自分の部屋、実家
・知識:× 労働基準法をよく知らないので、違法だとわかってない。転職方法も知らない

激務系のつらさは、とにかく「体力」「精神の余裕」「時間」リソースが根こそぎ奪われることです。これもまた、戦略を考える余裕がないパターンです。

「毒親と一緒に暮らしていてそろそろ限界」人の事例も考えてみましょう。

・体力:△ 体は動くが、最近あまり起きられない
・精神の余裕:× 気が休まる場所がない
・時間:△ 1人になる時間はあるが、すぐどなったり機嫌が悪くなると対応せざるをえない
・資金:△ バイトをしているが、1人ぐらしをするだけの余裕がまだない
・人:リアルは×・オンラインは△ 親は頼れない、友達は毒親だと知らず話せる人がいない。Twitterだけが頼り
・場所:× 家のどこにいても逃げたい対象=毒親とはちあわせる
・知識:× 親が毒親かどうかがわからない

毒親のつらさは、なんといっても「自分のホームが戦場」であることです。家に帰ることはすなわち戦場に帰ることであり、めっきめきと精神的なつらみがたまっていき、やがて「体力」も低下していく負のスパイラルにはまりがち。これもまた、戦略を練るリソース確保がそもそもできない状態です。

戦略を練るだけのリソースがあるかどうか確認

さて、「逃げる戦略」を立てようと思うなら、まず「現状の自分」がどのリソースが枯渇していて、どのリソースがそれなりにあるのか、書き出してみる必要があります。「逃げたいな」と思っている人は、ノートなり非公開ブログなりに、「自分のリソース」を書き出してみましょう。

もし「体力」「精神の余裕」が「○」もしくは「△」なら、「戦略づくり」をするだけのリソースはあります。そのまま戦略づくりに入りましょう。実際、つねに逃げられる状態にしておくには、「基本リソース」をつねに「〇」か「△」にキープしておき、「×」になりそうになったら「逃げる戦略」づくりに入るようにする必要があります。実際、私も過去何回もいやなところからはとっととトンズラしていますが、戦略を練るのは基本リソースが「△」になった時です。

もうすでに戦略を練るだけのリソースがない場合はどうすれば?

ですが、うまく逃げられない人、あまり逃げた経験がない人は、この「自分のリソースモニタリング」をあまりしていないため、だいたい「体力」「精神の余裕」が「×に限りなく近い△」か「×」になってしまっていることが多いです。

次回は、「戦略を立てるだけのリソースもない場合」の対処法を解説します。

次回は12月6日更新です。

前の回を読む
『逃げることは戦略である』 ぱぷりこ

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