これを書いているのが12月中旬、今年もそろそろ終わりである。
今年、SNS、主にTwitterに何かあったかというと、使っている我々は1年死に近づいただけで何一つ変わっていない。
しかし、Twitter本体に関しては、イーロン・マスクに買収されるという大事件があった。
さも以前からイーロンのことを知っていたかのような口ぶりだが、もちろんTwitterの件ではじめて知った人だ。
「有名になるというのはバカに見つかることである」という言葉があるが、イーロン氏は自らバカの上位互換であるTwitter民に見つかりに行っているのだ。
セレブも極めると逆にパパラッチにダブルピースで向かっていくというし、やはり世界的有名人にもなるとやることが違う。
Twitterがイーロンのものになって以来、彼の発言に一喜一憂してきた我々だが、今思えばアイドルの部屋にガンプラが飾ってあるだけで「男がいる!」と騒ぐキモオタぐらい発想が飛躍していたような気もする。
だが、そのアイドルに男はいないが、バツニで子供が3人いる可能性もゼロではない。
Twitterだって何も変わらないように見せかけて、突然有料本名顔出し配信専用アプリに変わらないとも限らないのだ。
そんなわけで今のうちにツイッターに代わるドブ川を見つけておきたいところだ。
「Twitterの次のSNS」と、とてもネットを20年やっているとは思えないドン臭いワードで検索したところ「次に流行るSNS19選」というような記事がヒットした。
多すぎる、3つぐらいに絞ってほしかった。
その記事によると、次に来るSNSは音声配信SNSであり、それもアバターを使用してしゃべるいわゆるVチューバー系SNSに注目が集まっているそうだ。
そして「投資系SNS」も人気急上昇中だという。
SNSであることを生かし、投資情報をリアルタイムで交換できるのが売りらしい。
何か勘違いされているようだが、私が教えてほしいのは最新のSNSではなくTwitterの代わりになるSNSである。つまりTwitterと似たようなSNSだ。
ここで紹介されているSNSはどれもTwitterには似ていない、むしろベクトルが逆と言っても良い。
ドブ川の代わりを探しに来ているのにナイトプールを紹介されても困るのである。
もしこれらが今後のSNSの主流であり、Twitterみたいなものはもう流行らないとしたら、SNSというジャンル自体にもう私がついていけていないということになる。
しかし、病院の待合室のように、老には老のたまり場があるはずだ。
Twitterを追われ、流行のSNSにはついていけない我々が落ち延びる場所の需要も必ずある。
今求められているのはそんな鍋から吹きこぼれた灰汁の受け皿みたいなSNSだ。
もし今からSNSを作って一発当てようと思っている人がいたら、これから流行る新しいSNSではなく、Twitterに酷似したものを作ってほしい。
もし、Twitterが本当に消滅したら、灰汁たちが一気に流れ込んでくるはずである。
それを「サクセス」と呼ぶかは微妙だが、それで助かる人間は大勢いるので、ぜひ誰かジェネリックTwitterを作ってほしい。
次回は1月17日更新です。
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