お気づきの方もいるかもしれないが、私のXアカウントに有料ユーザーの証しである「ブルーバッジ」がついている。
今まで散々、課金を考えると言いながら1円も支払うことなくイーロンの悪口だけはプレミアムプラスユーザー以上に言い続けるという御先祖様に顔向けできない私だったが、ついにインプレゾンビとして第二の人生を始める「覚悟」が決まった。
元々、日本はXの使用率が他国より異様に高いのだ。その一国民として「日本人は金も発生しないのに何故あんなに長時間Xに貼りついているのか理解できない」などと不思議がる海外のゾンビに後れを取るわけにはいかない、大和魂を見せる時がやってきた。
それは冗談だが、利益のために課金したというのは本当である。
Xにはプロモーションと言って、無課金であれば3ポスト程度ごとに広告が入ってくるのだが、その中には漫画の宣伝広告も少なくない。
そのプロモに私の漫画を流してくれるという話になったのだ。
だが、プロモはブルーバッジ所持アカウントでしか行うことができず、編集が運営している公式アカウントで取得してもいいが、多分作者本人のアカウントでやった方が効果的なので、そっちで課金ユーザーになってくれ、と言われたのだ。
まことであろうか?
少なくとも私は今まで、プロモに漫画家の個人ウントによる家内制手工業漫画が流れてきたのを見たことがない。
謀られていないか、ブルーバッジを取得するための980円すら出し惜しまれてないかと疑念はつきないが、そこをケチるならそもそも私の漫画を貴重なプロモ枠に使わないだろう。
どうせならより効果的に流した方がいいというのもわかる。むしろ自分の漫画の宣伝に980円を出し渋る方がおかしい。
そんなわけで、ブルーバッジを取得したのだが、そうなると漫画を投稿する作業もこちらでやる必要が出てきてしまい、漫画のデータが「こうすればバズる」というコツ資料つきで送られてきて「こんな感じで12時18時20時に投稿するといいらしいです」と健闘を祈られた。
そもそも、宣伝はそっちが健闘する分野なのではないかとも思ったが、何度も言うが手前の漫画の宣伝である。
宣伝まで漫画家が考えなければいけない過酷な時代になったと言えるが、逆に今まで、漫画家がどれだけ自著を宣伝したいと思っても、出版社側がやる気を出さなければどうしようもなかったのだ。
それが今では漫画家本人のやる気次第で健闘の余地があり、それで起死回生できる可能性があるだけ恵まれているとも言える。
自分以上に自著の宣伝にやる気を出せる奴なんていないのだ。
プロモを流す日が来たら、「一日に何度も宣伝失礼します!」とペコペコしながら画像を流し、「この広告に興味がない」ボタンをガンガン押されていきたいと思う。
次回は7月16日更新です。
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