私はミュート勢なので気づかなかったが、どうやらXのブロック機能が予告通り「貫通」するようになったようだ。
これにより、ブロックした相手からこちらの投稿などが見えるようになり、逆にこちらからもブロックした相手のことが見えるようになってしまった。
リプなど直接接触はできないのだから、ブロックの意味は残っていると思っているのかもしれないが、ブロックはアンチやネトストとの接触を避けるためだけではなく、目に入ると気分を害しそうなアカウントを視界に入らないようにしてQOLを上げるための用途もあるのだ。
つまりブロック貫通は、公衆便所のドアが全廃されたに等しい。利用することで気分を害するものが視界に入る可能性が激増したのだから、利用自体をやめる人間が増えるのは当然だ。
誰もが「何故こんな変態機能に」と訝しんでいる状態だが、私はこれを「イーロンは自分をブロックしているのがどんな奴か気になるからではないか」と分析していた。
しかし、この発想は完全にイーロンにわか、もしくは俺は誰よりもイーロンを理解しているということをアピールしようとしすぎて、シンプルな考えができなくなった末路的思考であると思い知った。
ブロックには様々な用途があるが、X上の無駄な諍いを事前に防止する機能であることは間違いないだろう。
それを改悪する理由は「もっと諍ってほしい」以外に考えられない。
確かに古来より、金持ちは借金持ちを集めてデスゲームをしたり鉄骨を渡らせたりと、貧乏人同士が醜い争いをする様を見物するのが大好きと決まっている。
そんな殴り合うしか価値のない貧乏人どもがブロックを使って戦闘を避けようなど世界有数の金持ちであるイーロンからすれば笑止千万としかいいようがない。
完全に人の命を弄ぶことでしか生を実感できなくなった金持ちの姿だが、私がイーロンを嫌いになれないのもそういうところである。
世の中には善人ぶる悪人もおり、政治家などこぞって「国民のため」などと嘯くが、裏では裏金など自分のため、もしくは一部の利権者のためにしかならないことをやっていたりする。
対してイーロンは、X民のためにやっているフリすらしないのが清々しい。少なくとも国民の税金でムチャクチャやっているのに比べれば、私財でXを購入してハチャメチャをやっているイーロンは間違ってないし、むしろ「正しい」とすら言える。
所詮我々は、イーロンの庭に勝手に入り込み、模様替えがされるたびに「この陶器の小人像、マジでセンスがない」と求められてもない批評をしている、ホームをレスした人でしかないのかもしれない。
思う存分、強者に蹂躙される弱者の気持ちを味わいたい、そんな人にとってXは神ツールなのである。
次回は12月3日更新です。
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