選挙中のSNS規制が議論されているが、先にSNSよりは統制が簡単そうな選挙ポスターに規制が入り、「品位を損なう選挙ポスター」は今後禁止されるという。
これは選挙掲示板に貼る掲示物の内容に関して特に規制がないという法の穴を突き、別の穴を突くことを目的とした店のチラシなどを掲載した無法党が現れたため、急ぎ禁止されたものだと思われる。
小学校前にさえ貼られることを考えれば規制はやむなしである。
しかし今度は「品位とは何かね」という話になってくる。
細かく禁止していたらキリがないため、このような抽象的な表現となり、何が品位かは候補者の判断に任せる形にしたのかもしれないが、そもそも候補者の善性を信じ、特に規制を作っていなかった結果がこれである。
もはや候補者のことは全員邪悪な幼稚園児だと思って、「候補者の写真以外ダメ」「本人のヌードもNG」など、具体的な規制事項を並べた方が良かったのではないか。
しかし、そうすると今度は「過度な露出NGなら、乳首部分だけ穴の開いた全身タイツはOKだろう」と言い張る奴が現れる。
結局は品位など、どうとでも取れる文言にしておいた方が、後々に行使しやすいのかもしれない。
しかし、どうとでも取れるということは、言いがかりがつけ放題ということにもなる。
たとえちゃんとスーツを着たバストアップポスターでも、「脱税疑惑をかけられたくせに優等生ぶっていて品位に欠ける」と指摘できるし、個人がそう感じたというならそれを否定することはできない。
もちろん議論の結果「確かにスーツの色は扇情的だが、客観的に見て品位に欠けるとは言えない」という判断に至るだろうが、言いがかりをつけることでX民が喜びそうな騒動を起こして対立候補者の選挙活動を妨害することはできるのだ。
選挙掲示板にピンクチラシを貼る判断に至る奴が現れるほどの乱世である。今度は規制を逆手に「この候補者スケベすぎる」と、候補者全員に難癖をつけて選挙をかく乱させる奴が現れても不思議ではない。
日本の選挙はもはやラッコ鍋と変わらないとなったら有権者はさらに投票への意欲を失い、ますます相手の思うつぼである。
もしそのようなことが起こったら、今度はポスター規制に対する規制が作られることになる。
ルールが厳しい場所というのは、最初から厳しいわけではなく、かつては大らかだったが、大らかなのを良いことに大暴れする奴が頻出した結果である場合も多い。
言ったもの勝ち、騒いだもの勝ちと言われる昨今だが、騒いだ結果がルールの厳格化であり、居心地のいい自分の場所を、小声で話しただけでぶん殴られる孤島の監獄に変えてしまうのである。
次回は4月8日更新です。
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