別件で「ストーカー規制法」について調べていたのだが「SNSを使った迷惑行為」もバッチリ規制の中に入ってた。
つまり、SNSを使っている我々も気をつけなければいけないということだ。
今多くの人が被害者側になることを心配したと思う、だが同時に加害者にならないようにも気をつけなければいけない。
大半の人間が自分はそんなことしないと思っているだろうし、実際する人は少ないと思う、だが「する可能性」は誰もが持っているのだ。
ところで「おけけパワー中島」をご存じだろうか。
実は「おけけパワー中島」と言ってみたかっただけで、おけパ(略称)に関して詳しく語るつもりはない、各自ググってこめかみを損傷してほしい。
簡単に説明すると、ある小説を書くオタクの女がネット上で「神」と呼べるレベルの小説書きに出会う。
お近づきになりたいのだが、何せ「神」なので気安く声をかけることはできない。
よって陰ながら神のSNSやピクツブ的なものをウオッチするにとどまり、いつか神に目を向けてもらえるよう自身も小説を書き続けるのだが、その内、神とフレンドリーに会話している「おけけパワー中島」なる人物に気付き、神だけではなくおけパにまでクソでか感情を抱くようになる。
という、ツイッター上に投稿された漫画で、本編はもっと様々な要素が詰まっているので気になった方は確認してほしい。
ネット上で行われるストーカー行為は「ネトスト」と呼ばれ、表だった誹謗中傷ではなく、むしろこっそり相手のSNSなどを監視し、相手の行動や個人情報を把握しようとする行為のことを指す。
そして把握しようとする情報の中にはもちろん交友関係も含まれ、目当ての人間だけではく、親しくしている人間のことまで調べ上げてしまうのだ。
そういう行為を行ってしまう動機は「嫌いだから」という場合ももちろんある。
アンチは最大のファンと言うように、アンチほど「だってこいつ目玉焼きに晩餐館焙煎にんにくかけるんだよ、ありえない」と、そんじょそこらのファンでは知らないような情報を知っていたりするものだ。
このように、文句を言うため、弱みを握るためにネトストに走るケースもあるが「好意」をきっかけに起こることも多い。
おけパの話のように、相手に好意を持っているからこそ、相手のことを知りたいし、相手がつきあっている人間のことも気になるのだ。
おけパの話が拡散された時、全くわからないという人間もいたが、「なんかわかる」「あるある」と感じた者も多かったようである。
つまり、多くの人間の心にネトストに繋がりかねない心理があるということだ。
もちろん多くの人間は、ストーキング行為にまで発展せず、ただただ好きな相手のSNSを逐一チェックするぐらいに留まるだろう。
これがネトストと言われたら、陰キャのオタクは軒並み逮捕されてしまう。
しかし、そういう心理を持っている以上、何かをきっかけにスパークし、おけパの母校の校歌まで特定してしまうかもしれない、ということである。
ネトストのみならず、全てのやらかしに対し「自分は絶対しない」と思っている人間より「やるかもしれない」と思っている人間の方が、実際はやらないものである。
そして、やるかもしれないと思えば、やってしまった人間に対し、過剰に叩くような真似しなくなる。
今ぶん殴っているのが未来の自分かもしれないのだ。
次回は8月18日更新です。
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