「HHP(流行りの表層のみをペロらずにいられない)」ですっかりおなじみの我らがツイッターがついに収益化機能実装に乗り出した。
その機能とは「スーパーフォロー」といい、簡単に言えば月額500円の鍵アカウントであり、500円払った者のみに特別なつぶやきを見せるという機能だ。
狭く言えば「pixiv FANBOXぺロペロ」広く言えば「最近オンラインサロン的なのが流行ってるらしいじゃん」というムーブである。
さっそく「ツイッターにそういうのいらねえ」という声も上がっている。
しかし「いいねしたドスケベイラストが有無をも言わさずフォロワーのTLに表示される」という強制的に巻き込まれる機能なら文句を言う筋合いはあるが、無視すればいいだけのものに対し「俺に映画のチケットを80枚売りつけるつもりか!」と、まるで泥棒に入られたかのように騒ぐ人間というのは、ツイッター側から言わせると「お前みたいなのを排除したくてやっている」ということなのかもしれない。
今回の機能が困るとすれば「フォローしている人がスーパーフォローをはじめ、今までタダで見れていたものが有料になるのは困る」という「集金に走る気か」と拝金を嫌いながら、自分がもっとも金に汚いということを露呈してしまう理由しかない。
ただ、クローズドなサークルは、仲間はずれやいじめの温床になりやすく「500円払ってあの輪に入らなければ取り残される」という意識を煽った商法がはびこる可能性はある。
しかし、ツイッター漫画を読むたびに「これを無料で見せるとか正気か」と思うことは多い。
労力に対し対価が欲しいという人には良い機能だし、モチベーションの向上にもなる、見る側も500円払うことで推しを支援でき、より推しの活躍を目にすることができるというメリットもある。
しかし、負担を払うのは見る側だけ、というわけではない。
500円もらう側だって今後は「500円の価値があるもの」を提供していかなければならないということである、
今までは「屁をこきます」とつぶやいた3秒後に「実弾でした」というコンボをキメても己のTLなのだから批判を受けるいわれはなかった。
つぶやき主がロシアの美少女であれば上記のようなつぶやきに「むしろ1000円払わせてくれ」という好事家も現れるかもしれないが、「ただ本人を支援したくて払っている」という人以外は「500円分のつぶやき」を期待してしまうのだ。
どれだけ程度の低いつぶやきをしても「ここは俺の庭だし、それ以前にツイッターだぞ?」で済み、苦言を呈する者には「おいおいここはインスタグラムか?」とコブラの顔で言えたものが、500円もらった時点で言えなくなってしまうのだ。
また、無料なら何日か消えても何ら問題ないし、誰も気づかない可能性の方が高いが、有料で長時間何もつぶやかなかったら当然文句が出るだろう。
つまりつぶやきが「義務化」してしまうということだ。
このように、500円のために、ツイッター最大の魅力「自由」が失われ、苦痛になってしまうというリスクがあるということだ。
「言いたいことを言いたい時だけに言える場所」というのはある意味500円以上の価値があったりするので、収益化は慎重に行った方が良い。
もしくは「特別なことはつぶやきません、毎月500円金をドブに捨てたい人だけスーパーフォローお願いします」と先に言っておくべきだろう。
次回は3月9日更新です。
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