最近は編集者側から、新人作家などに「SNSをやれ」とアドバイスすることもあるらしい。
宣伝はお前らの仕事だろ、いい加減にしろ!と言いたいところだが「弊社、あなたにかける宣伝費、ない」と言われたら「そんな気はしていた」と言うしかない。
確かに自分のことなのだから自分で宣伝しなくてどうする。固定給の連中に任せている場合ではない。
実際、無名の作品がSNSでバズって名が知られるということはよくある。
作家のみならず、企業でもとりあえずSNSアカウントを持つところは少なくない。
SNSでの宣伝費用はほぼタダだし、これでバズれば儲けものだ、少なくとも損ということはない。
しかし、やって損、ということも、ないというワケではない。
まず、一番まずいのは作家の人格が破綻していた、という場合だ。
作家というは作家という職業がなければ猟奇殺人鬼になっている連中(※個人の感想)ばかりである。
よって、多少作家のSNSでの言動がエキセントリック少年ボウイでも、読者はそのぐらい想定内だろうと思うかもしれない。
だが意外とそうでもないのだ。
いかにも、お葉っぱ様やINを行してそうな芸能人ですら、本当にINして捕まったりすると「やってそうと見せかけて、絶対やらない人だと思っていた」とショックを受けたり怒ったりする人の方が多いのだ。
人は何だかんだで、自分の好きな芸能人や、自分の好きな作品を描いている作者に対し「実は真面目でリテラシーが高い」ことを望んでいるのだ。
よってハチャメチャな作品を描いている作家であろうとも、SNSの言動が本当にハチャトウリアンだったら「え…引く」と、普通にイメージダウンしてしまったりするのだ。
もちろんただ奇天烈なだけなら良い、そういうのが好きという人もいるし、作品と作家は関係ないと思っている人もいる。
だが世の中には、人種差別発言など「そういう人だから」ですまない、即死案件というものがある。
実際、作者のSNSでの差別発言を掘られ、メディア化などが流れてしまった例もあるようだ。
「SNSさえやっていなければこんなことには」としか言いようがない。
編集も安易に作家にSNSを勧めるのも良いが、その作家がSNSで「暴れん坊」や「お転婆娘」になりそうなタイプなら逆に「やめた方が良い」と言ってやるべきだ。
あと単純に、SNSに注力しすぎて、作家業が疎かになる奴もいる、ソースは俺だ。
そして逆に「とりあえず作ったは良いが、全然投稿しない」という場合もある。
ソースはスーフルのインスタだ。
宣伝アカウントが閑散としている、というのは商品棚がスカスカの店みたいなものだ。
SNSで盛り上げようとして、逆に「流行ってない感」を演出してしまっている。
気軽にはじめられると言っても、宣伝する情報も特にないのに、宣伝アカウントを作るのはお勧めしない。
次回は11月5日更新です。
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