ツイッターのフリートが死んだ。
正確にはまだ死んでないが、死ぬことが発表されたようである。
このニュースが出された時、フリートが実装された時は無風だった我がTLがにわかに活気づいていたので、つくづく私のTLは生より死が好き奴が集まっているなと実感した次第である。
まずツイッターのフリートとは何かというと、インスタのストーリーズのことだ。
その一言で済んでしまう話だが、あえて捕捉するなら投稿した内容が一定時間経つと消える機能である。
ツイッターのホーム画面の上部にフォローしている人間のアイコンが並んでいることがあると思うが、あれは罪人の首を晒しているわけではなく、この人がフリート投稿したという報せなのだ。
見たことがない、という人は故障ではなく誰もフリートを使っていないだけだ。
何故フリートが廃止になったかというと、新規ユーザー、端的に言うとインスタを使っているタイプの人間を呼び込みたかったが、逆にこっちがツイッターから追い出したくてたまらないツイ廃野郎しか使ってないのでやめる、ということらしい。
若干脚色した点もあるが、ツイッターも企業としていいにくいこともあるだろう、よってこちらで捕捉をさせてもらったが、礼には及ばない。
つまり、コケたからやめるということであり、その点は潔いと思う。
私はフリート投稿をしたことは一度しかないが、見る側としてもあまり歓迎できる機能ではなかった。
おキャット様画像や神絵師のイラストが一定期間で消えるフリートに投稿されるようになったら大きな損失であり「喪失」以外の何ものでもないからだ。
また「一定期間で消える」という仕組みを、砂浜にかいたILOVEYOUのごとく、ポエムや「会いたいょ…」の一言など、痛い、よく言えばエモい投稿に使うならまだ良い。
しかしその仕組みを「1日で消えるならちょっとヤバいものを投稿しても大丈夫」と誤解してしまう者も少なからずいるのだ。
実際バイトテロなどの悪ふざけ投稿は鍵アカや消える投稿で行われることが多い。
「1日で消えないとヤバいようなものは最初から一瞬たりともネットに上げるべきではない」のである。
そんなものを24時間ネット上に置いておくとくというのは、ライオンの檻に全裸で入って1日無傷でいようとするようなものだ。
しかし「このボタンを押すと核爆発が起きます」と説明してもそこにボタンがある以上押す奴は押すのだ。
ならば、説明されていないボタンはもっと押されるに決まっている。
使い方すらあまり説明しないことに定評があるツイッターである「24時間で消えるからと言って何を投稿しても大丈夫というわけではないからヤバいものはあげるな」と説明されていないものにヤバい物があがってしまうのは当然と言える。
ただ、どれだけ丁寧な注意書きをしたところで、読んで欲しいタイプほど読まないのだ。
ならば事故が起こりそうな物や機能は「最初から置かない」というのが、一番のリスクヘッジになってくる。
そう言った意味ではフリート廃止は早めの事故防止対策と言えなくもない。
ただ根本的に事故を無くしたいならツイッターを廃止するのが一番早い。
しかし、それをやると事故は起きないかもしれないが、禁断症状で死者や暴動で負傷者が続出することになるため、やむなく続けるしかないのだ。
世の中にある、何故禁止されないのか不可解なもの裏には大体そういう事情がある。
次回は8月3日更新です。
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