前回SNSなどでの誹謗中傷に対する訴訟か訴えの話をした。
私の読者は全員ガンジーの生まれ変わりか快楽猟奇殺人鬼と聞いているのでSNSで誹謗中傷なんて小さなことはせず、もっと直接的に相手を害しに行くと思われるが、誹謗中傷を受ける側になる可能性はある。
実行するかどうかは置いておいて、訴訟か訴えの方法さえ知っていれば「ほんならでるとこでまひょか」という帝王弁(ミナミ)で牽制できるので知っていて損はないだろう。
まずやるべきことは、何はなくとも「証拠集め」である。
訴訟や訴えというのは「この俺様が気分を害した」という個人のお気持ちでは起こせない、そんなものは「それあなたの感想ですよね」と、ひロンパを食らって終わりだ。
訴訟や訴えというのは、客観的に見てもこれは気分を害すし名誉を棄損されているという「大多数の感想」が必要なのである。
大多数を納得させるにはやはり目に見える証拠が必要になってくる、それも一つでは弱いため、複数回継続的に中傷を受けているという証拠がいる。
これは誹謗中傷だけではなく、不倫、DV、ストーカーなど全ての訴訟や訴えを起こすにおいて「証拠」は必要不可欠なのである。
よってネットで誹謗中傷を受けたら、その画面を魚拓やスクショで日付がわかるよう保存しておくことが大事である。
リアルいやがらせの場合は、いつ何をされたなどの日記や、ボイスレコーダーによる記録なども大きな証拠になる。
領収書さえ保管できず、毎年払わなくて良い税金を払っている私には難易度が高い話だが、快楽猟奇殺人鬼の皆様におかれましては、そういった虫ピンで相手を磔にしていく感じの行為は嫌いではない気がするので、はりきってやっていただければと思う。
証拠がひろゆきも助走つけて頷くレベルになったら早速相手を訴訟か訴え、と行きたいところだが、ここがネット誹謗中傷の厄介なところである。
そもそも何故誹謗中傷がネットでブレイクしたかというと、ネットは基本的に「匿名」だからだ。
それ故に、とても面と向かって言えないようなことを相手に平気で言えてしまうのである。
よって、ネットで誹謗中傷を受けた場合はまず相手を特定するところから始めなければいけない。
相手が文字通りの顔出しフェイスブック野郎であれば、アップされている情報だけで特定が可能、むしろなぜそんな天真爛漫なタイプがネットで誹謗中傷などするのか、不思議だが、おそらく誹謗中傷という意識すらなく「あなたのことを思ってのご意見」であると思われる。
だが厄介なのはそういうピュアハートではなく、中傷だという自覚があるタイプだ。
そういうタイプはわざわざ悪口を書くためだけの捨てアカを使うなどの周到さを持っている。
しかし、正式な手続きさえすれば、書き込みからIPアドレスそしてプロバイダから個人を特定することは可能なのである。
可能と言っても非常に面倒くさい、しかし鬼になった人間はそのぐらいはやるし、そのぐらいやる鬼を敵に回してしまったということである。
そうなってから「あんた鬼やー」と言っても遅い、理不尽に鬼に追いかけられているわけではなく、自分が鬼にしてしまった人間に追いかけられているだけである。
例えネット上であろうとも「これを言われたら鬼になる」という言葉は他人に言ってはならない。
次回は12月28日更新です。
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