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コラム 2021.07.06

『ほがらかSNSライフ』カレー沢薫 最近、SNSが殺伐としていないか?

#141 SNSのアカ分けはするべきか?

『ほがらかSNSライフ』カレー沢薫

過去、いくつアカウントを作ったことがありますか。

『ほがらかSNSライフ』皆さんの中にもSNSの「アカ分け」をしている人が結構いるのではないだろうか。
アカ分けとは、天気や今日食った飯の話などしかしない、ママ友とかに「SNSやってる?」と聞かれた時に差しだす生贄アカウントや、画面から出てこない少年少女の尊さについて考察、もしくは断末魔を上げるアカウント、そしてママ友の悪口を書く裏アカなど、用途や見ている人によって、SNSのアカウントを複数所持することである。

作家でも宣伝用と日常用のアカウントを持っている人はおり、作品のことが知りたいだけで、描いている奴が食った飯など1ミリも興味がない読者にとってはありがたい措置である。

しかしこれは几帳面な人にしか出来ない行為だ、そうでない奴が思い付きでアカウントを分けようとすると、作っただけで全く稼働していないアカウントが多数放置されることになりネットが汚染されるだけだ。
また放置するだけながら良いが、アカウントの切り替えを忘れて「誤爆」をする恐れもある。
趣味を知られたくなくてアカウントを分けたのに「今日食べたごはんの話をします^^」とプロフィールに書いてあるアカウントで少年少女の話をしてしまい、取り返しのつかない変態と思われてしまう。

結局ズボラな人間に取っては味噌の話もクソの話も全部同じアカウントでするのが一番安全なのである。

私もアカウントは1つしかもっておらず、仕事の宣伝もどうでもいいことも全て同じアカウントでつぶやいている。
見ている人からすると「せっかくクソの話を聞きにきたのに味噌の話ばかりしやがって」と思うかもしれないが、下手に分けると「ここではクソの話をします!」というつぶやき以降完全に沈黙してしまう恐れがあるのだ。

分けないのはメールアドレスも同様で、仕事用、買い物用、何かに登録するようなど全て一ツのアドレスで行っている。ちなみに友人がいないので、プライベート用という概念は最初からない。

しかし、アドレスというのは使っている内に、読みもしないメルマガなど届くようになり、それが貯まっていくものだ。
おそらく几帳面な人は、最初からメルマガを受信しないようにチェックを入れ、読まないものはこま目に配信停止をするのだろうが、それができるならメアドだって分けている。

その結果「未読メール14,258件」という選ばれし者しか見ることができない景色を見てしまい容量が足りず「丸二日メールを受信できない」という事態に陥った。

当然仕事のメールも届かない上に、何せそれ以外アドレスを持っていないため、関係者と連絡を取る術が断たれてしまった。

結局メールを有料にして容量を増やすことにより事なきを得たのだが、有料版にしたことによりまた新しいメルマガが送られてくるようになり、もちろん解除もしていない。

このように「1本に絞る」というのは、面倒がなくて良いのだが「命綱1本で生きている」ということでもある。

本アカが凍結された時、「日々起こったことを徒然と」しか書かれていない放置アカで関係者と連絡がとれ、ことなきを得るということもあるのだ。

スマホ1台に全てが収まる時代になりつつあるが、逆に言えばそれはスマホをなくせば全てが終わる、ということである。
例え整理できずにとっ散らかろうがが、一か所に置くのではなく何事も「分散」させておくことは大事である。

次回は7月13日更新です。

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OL兼マンガ家から専業作家になったカレー沢薫さんが気づいたのは、「SNSにしか居場所がない」という事実。しかし、唯一無二の居場所のSNSには炎上、マウンティング、キラキラ女子など、闇も広がっているのです。インターネットという大事な居場所を地獄にしないために、カレー沢薫さんが提案する、SNSとのほがらかな付き合い方コラム。

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