Twitterが「X」になってからほどなくして、午後ローで「遊星からの物体X」が放送されたという。
散々センスがないと言われた「X」だが、我らがテレ東には間違いなくセンスがあると確信できたのは良かった。
現在Xこと元TwitterはアプリのアイコンもXに変更と思いきや、ショートカットはまだ青い鳥だったり、「ツイート」が「ポスト」に変更されたが、ボタンはまだ青いままだったりと、徐々にTwitterがXに自我を乗っ取られていく様が逆にエグい状況になっている。
このイーロンの横暴に対し「1日Twitterをボイコットしよう」という運動も起きたようだが「1日もTwitterを触らないなんて無理」「そんな非現実な提案をするなんて貴様Twitterエアプだな」と内乱が起き、却って「俺たちはイーロンに何をされてもTwitterから離れられない」ということを露呈させてしまった。
ともかく、私のように10年以上Twitterを使い続けた人間は、Xになった今もTwitterと呼んでおり、むしろこれからもそう呼び続ける所存な者が多いのだが、今後新しく始める者にとってはTwitterは最初から「X」なのである。
現時点でXには若人などいないし、今からXを始めるなんて、ベータやセガハードを選ぶぐらいセンスがないが、いつの時代もそういう敗者の選択をしてしまう者もいる。
そういう「X世代」からすれば、我々が「Twitter」と呼び続けるのはケンウッドを頑なに「有限会社春日無線電機商会」と呼び続けるようなものであり、「ツイートする」というのも「チンする」「ダイヤルを回す」と同じ謎動作となり「Xを何と呼ぶかで世代が分かる」などと言われるようになるのかもしれない。
そして「会社の新人に『お母さんもツイートするって言ってましたけど、なんでツイートなんですか?』と言われて拙者無事死亡」というツイートがバズり5000リツイートを越えたあたりから「子供にTwitterなんかをやっていることを明かす親なんていないので創作」という創作認定厨が現れるという、なんら変わらぬTwitterの姿を見せることになるだろう。
ちなみに「リツイート」も現在「リポスト」になっており、イーロンの「少しずつ、だが跡形もなくTwitterを粉砕する」という意気込みが伝わってくる。
Xになってもここに居座ると決めた以上、Twitterという名前に固執せずX呼びに慣れていくべきだとも思うが、「Twitter」が割と唯一無二な名前だったのに対し「X」は「他にありすぎる」という問題がある。
「Xする」と言っても「ジャンプするのか」「凄まじいドラムソロを見せつけるのか」「紅に染まるのか」など、別の意味にとられ、SNSのことだと伝わらないのではないかと思い躊躇してしまう。
また滑舌が悪いと「Xやってる?」を何らか別の単語に聞き間違えられ、セクハラとして訴えられる危険性もゼロではない。
確かに「Twitterをやってるか?」と聞くのも何らかのハラスメントに当たる気はするが、エックスよりは直接的ではない。
こんなことならXよりもっとダサくていいから他にない名前に変えてほしかった。
もしくは、イーロンに他の「X」と名乗る物全部を買収して、名前を変えてほしい。
こちらで有名なX JAPANの方を逆にTwitter JAPANにして「Twitterジャンプ」にしてほしい。
などという冗談を本当にできてしまいそうなのがイーロンの怖いところであり、我々に勝ち目はない。
次回は9月5日更新です。
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