TwitterがXになってから2か月ほど経つらしいが、今のところX上では「完全にX呼びに変えた者」「頑なにTwitter呼びを貫く者」そして「『Twitter(現X)』など、両方使っている者」に分かれている。
さらに、アプリの更新を拒み続け、アイコンすら青い鳥のままにしている、Twitter保守過激派という矛盾した存在もいるそうだ。
私もTwitterの方が呼びやすいのだが、結婚して名字が変わった女性社員に対し「俺の中で海原さんは永遠に山岡だから」と言って頑なに旧姓で呼び続けるのも不気味な気がするので、できるだけX呼びに変えようとは思っている。
しかしXのアドレス自体はまだ「Twitter.com」なのである。
自己紹介で「佐藤または伊藤です」と名乗られたらこちらもどっちで呼ぶのが正解なのかわからない、まずは本人が堂々と名乗ってほしいところだ。
だが先日、一番堂々と「X」と呼ばなければならないはずの人間のつぶやきに、X/Twitter界が騒然となった。
「米国での広告収入は依然60%減少しているが、これは主にADLによる広告主への圧力によるものだ。つまり、彼らはX/Twitterを殺すことにほぼ成功している!」
これはイーロンマスクのつぶやきの日本語訳である。
まず広告収入60%減というのが衝撃的であり、その後の人種に関わる発言も捨て置けない。
しかし、政治より不倫に関心を示し、なによりインスタよりTwitterを選ぶような我々日本人の目の付け所は一味違う。
「Ⅹ/Twitter」
我々が激烈に反応したのはこの部分である。
Twitterのことを一番堂々と「X」と呼ばなければいけないのはイーロンなはずだ。
それを「 X/Twitter」などという日和った呼び方をしたことに対し「お前が始めた物語だぞ!!!!」と激怒するユーザーも現れた。
これに対しては、そんなに自信がないならTwitterに戻してくれという賛同意見多数だったようだが、原文が「still down」なので、イーロンが買収前のTwitterも含んでいるため「X/Twitter」という表記で間違いないという、X民とは思えぬ知的な指摘もある。
だが結局「X」という一文字の名前は文章にした時わかりづら過ぎるため、つい伝わっているか心配になり「旧Twitter」のような注釈を入れたくなってしまうのだ。
英語圏ではどうなのかはわからないが、日本語だと突然イニシャルトークが始まった感が否めない。
別に名前は何でもいい派の間でも、使い勝手の悪さで不評、というのは問題である。
我々漫画家も、自分が始めた物語がマンネリ化してきたので、新しい方向へ物語を進めたら猛バッシングを受けて結局元の物語に戻ることがある。
イーロンも「Twitterという物語」を再開したくなったらいつでも戻ってきて良い、もしくは「Xじゃない物語」なら何でもいい。
次回は10月3日更新です。
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