これを書いている前日、あの大谷翔平さんが結婚を発表された。
大谷さんと言えば、数少ない日本の明るいニュースの1つであり、今の日本は誇り的な部分を大谷さんや藤井さんに頼りすぎな感すらある。
野球に全く詳しくない私ですら大谷さんのことはすごいと思うし、見るたびに「でかい」と感じる。
そんな大谷さんが全く前兆も見せずに結婚を発表したので、昨日のXは祝福の声に溢れ、イーロンに買収されて以来の明るい雰囲気に包まれた。
…という夢を見た時期もあった。
確かに素直に祝う声や、ひたすら驚愕しているだけのポストも多かったのだが、現在「観光客が足を踏み入れない方がいい場所」としてドクロマークが3つついている「Xのおすすめ欄」は大谷さんの結婚ぐらいで浄化されることはなかった。
大谷さんのお相手は「日本人女性」とだけ公表されているため、相手が誰か邪推するつぶやきがあるのはまだ良いし、「女子アナ以外なら誰でもいい」と、女子アナの概念に対する特に理由のない怒りが爆発しているポストもこの際良い。
大谷さんの結婚が青天の霹靂になったのは、大谷さんが相手の情報を一切出さなかったこと、そして相手も大谷さんと交際しているということを周囲に全く気取られなかったからである。
そのことから「大谷の結婚相手、大谷とつきあっていることを全く匂わせなかったのすごすぎる」という話になっていた。
そこでとどまれば良かったが、「やはり大谷が選ぶ相手は匂わせなどしない頭が良く謙虚な女性」という話になり、「世の匂わせバカ女どもは見習えよ」という女叩きに発展するまでそう時間はかからなかった。
しかし、野球にも先攻と後攻があるように、女も殴られてばかりではない「あれだけ多忙な大谷さんが結婚を決めたのだから、これでクズ男が『忙しい』という言い訳を使えなくなったね」と、猛攻を開始。
大谷結婚という吉報ですら、男と女が殴り合うバットに過ぎない、というXおすすめ欄の治安の悪さはさすがである。
ちなみに男と女が殴り合っている間も「ドジャース取材を熱望していた女子アナどもは、今頃一斉に取材キャンセルしようとしているだろう」と、コツコツ女子アナを叩いている勢もいた。
だが、もしこれでおすすめ欄が祝福一色になっていたら、「ドクロ3がこの程度かよ」とガッカリしていたかもしれない。
「きたなうまい店」という概念があるように、もはやXのおすすめ欄は治安が悪いのが売りであり、SNS界のクレイジージャーニーなのかもしれない。
ちなみに、おすすめ欄が汚いのは自分の心の汚さを反映していると思っていたが、聞く人全員が「俺のおすすめ欄も汚い」と言うので、やはりデフォルトで汚れている、もしくはXをやっている時点で全員心が汚いか、だ。
しかし「汚れ方」に差があり、嫁姑問題で汚れているおすすめ欄もあれば、風俗嬢のキモ客報告で汚れている場合もある。
ちなみに現在私のおすすめ欄はサレ妻がホットだ。
ただ単に汚いだけではなく、汚さのバリエーションがあり、「自分に合った汚れ方」をしてくれるのが、Xのおすすめ欄ということである。
次回は3月26日更新です。
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