私は朝起きると呼吸より先にXを開くことで有名だが、今日いつも通りXを開くとブロック機能が変更される旨のポップアップが表示された。
先日Xのブロック機能が改悪されるらしいという話をしたが、どうやらそれが現実となるようだ。
今まではブロックすると、ブロック相手からこちらのプロフィールや投稿を見ることはできなくなるが、今後はリプライなど直接コンタクトを取ることだけが不可能になり、投稿などの閲覧は可能になるようだ。
つまり「接近禁止にしていたストーカーがまた君の動向を監視するようになるかもしれないが、直接話しかけてくることはないから安心してくれ」という、1ミリも安心できない状況になったということだ。
何故このような変更になったのか凡人には見当もつかないが、残念なことにXの機能を考えているであろうイーロンは明らかな非凡の人なのである。
よって我々凡人は「ブロックする側」として今回の変更を改悪と捉えるが、非凡なるイーロンはどう見ても「ブロックされる側」なため、我々にとっての改悪は彼にとって改善なのだ。
我々にとっては阿鼻叫喚だが、彼にとっては俺様をブロックするおもしれーアカウントがどんなセンスのいい投稿してんのか見に行ってやろうという些細な好奇心でしかないのかもしれない。
よって本日朝から、多くの凡人がブロック機能の改悪を嘆き、トレンドに「ブロック」が上がりつづけているが、その裏で非凡ゆえに凡人からブロックされがちな人が「神アプデ」と感じているのかもしれない。
しかし、そう思っていることをつぶやくとますますブロックされると思うので、できれば黙っておいてくれると助かる。申し訳ないが凡人は凡人故に才人が怖いのだ。
もしくは、イーロンのブロック機能に対する解像度が異常に粗いのかもしれない。
ブロック機能の用途は単にウザ絡みしてくるアカウントやインプレゾンビなど、直接攻撃を防ぐためだけではない。
前述通り、ストーカーからは「見られている」というだけで十分恐怖だし、逆にこちらも相手を視界には入れたくないので「見られなくする」というのは非常に重要なのだ。
また、相手が悪いわけではないが、意見の違いにより、相手の意見を目にすると苛立ってしまい、攻撃してしまう可能性もゼロではなく、それは相手にも言えるので、自衛と他衛を兼ねた事故防止策としてブロックを使っている人も多い。
また二次創作活動をしている人は、公式や作者、本人の目に留まってしまわないように公式アカウントを先行ブロックするなど、その用途はかなり多彩なのだ。
そのように、視界から消したり消えたりするためにブロックを使っていた人にとって、今回の変更はブロック機能自体が消滅したに等しい。
ただ、視界から消すために使っていた人は「ミュート機能」で代替えできるというのが救いである。
実は私はブロック機能を使ったことがなく、覚えている限りでは2回しかない。
「絡んだところで何も面白いことが起こらなそう」というオーラが出ているせいか、これだけ長くXやっているのに、おかしな人に絡まれたことがほとんどないのだ。
よって、何も面白いことが起こらない私に「死ねよ」とリプライしてきた絡みのセンスがない人と、「担当編集」の二人しかブロックしたことがない。
ブロックを攻撃とみなしてさらに攻撃してくる人もいるらしいので、正直ブロックをする度胸もあまりないのだ。
そんな私にノーモーションでブロックを押させる編集者という人間は、やはりすごいのである。
次回は11月12日更新です。
今後の最新コンテンツが気になる方は、ぜひSouffle公式Twitterをフォロー!
コミックスを購入
2XXX年、人間は絶滅しかけ、どうぶつ達が政権を握るようになった日本。投票率0%で続投決定のムラヤマ総理大臣(ツシマヤマネコ)が国を統治する!! 日本の問題点をあぶり出して燃やす、社会風刺行政ギャグ!! 時事ネタひとコマ漫画「文化庁チンアナゴ長官」も同時収録!!