今、確定申告の季節だが、フリーランス、特に漫画家の経費というのは言ったもの勝ちのチキンレースであり、直接作品内容に関係がなくても、「水木のキツイ顔を見ることでしか得られないインスピレーションがある」と言い張って、映画や漫画などの娯楽費を「資料代」として申請してもいい。
特に私など、エッセイをやっているので、生活全てがネタになるゆえに生活費全てが経費として申告できなくもない。
しかしこれは、「申告するのは自由」というだけであり、認められるかどうかは別だ。経費を申告すればするほど、税務署のカチコミ率は上がるし、段ボールを持って家庭訪問してくる人の人数も増える。
だが実際、「一見遊びに見えるがそれが糧になっている」ということはあるし、特にクリエイター業はそうだ。
しかし、「徹頭徹尾遊びでしかなくクソの役にも立たない行為」があるのも事実である。
有益さだけを求めるのも問題であり、人間にはウンコとしか言えない時間も必要だ。
しかし、24時間中13時間をウンコタイムにすると生活に支障を来すし、もし子供がそうなっていたら親は心配だろう。
ちなみに13時間は、私のスマホ使用時間だ。言うまでもなく最長時間ではなく「週平均」である。
しかし、「私は1日のうち13時間ほどデジタル機器に向き合っている」というと、「でも仕事柄仕方がないよね」と言われることもある。
スマホと言わずにデジタル機器と言っているところが姑息に過ぎるのだが、その言い方にすれば、パソコンを使う会社員の人だって、「1日8時間はデジタル機器に向き合っている」と言えるのだ。
つまり、子供が長時間デジタル機器に向かっているのは親にとって心配だろうが、多様化によりその時間が糧なのかウンコなのか判別つかないのが余計悩ましいところだと思われる。
私のキッズ時代はゲームは絶対悪だったため、問答無用で時間を制限されていたが、現在はプロゲーマーという職業もあるし、YouTube見過ぎ問題も、本人が将来ヒカキソになるきっかけと言えなくもない。
幼少期は問題行動の多い劣等生だったが、親が「こいつはこのまま好きなことをやらせよう」という方針にしたことにより、才能が開花し今があるという偉人のエピソードもある。
完全に結果論であり、ヒーローインタビューと同じで勝った奴にだけマイクを向けるからそういう話が出てきてしまうのだと思うが、そういう例も確かにあるし、多様化により、本当に何で成功するかわからない世の中になってきており、何が糧となりそうなるかもわからないのだ。
しかしそれが結果として将来糧になったとしても、現時点では我が子が13時間ウンコしているようにしか見えないため、親は焦るのだという。
よって、子どもの不登校やゲーム依存などの悩みを持つ親の、言われたら腹が立つランキング上位には「多様化の時代だから大丈夫」が堂々ランクインしているという。
確かに個人の生き方は多様化しているが、それに教育制度が全く追いついていないため親の負担が大き過ぎるのだという。
実は私も似たようなことを言ってしまったことがある。
親にさえ糧なのかウンコなのかわからないのだから、他人にわかるわけがない。
多様化に対して必要なのは「理解」ではなく、まず「沈黙」なのかもしれない。
次回は3月25日更新です。
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