現在、某女性芸能人の「裏アカ」が流出したとかで騒ぎになっている。
その件の真偽はまだ不明だが、「裏アカ」に関しては「地獄に家を建てたけど鍵はちゃんと閉めてるから安全」と言っているようなもので、ネットに自分の情報を載せている時点で裏でもなんでもない。
しかし「裏アカ」に対し、逐一「ネットな時点で裏もクソもない」というのは、カップ焼きそばを見るたびに「焼いてないじゃん」と言わないと死ぬ病患者ぐらいウザい存在なのかもしれない。
そんなことは表に全部書いてひんしゅくを買っている奴に言われなくても百も承知であり、むしろそうならないように裏アカが存在しているのだろう。
私は裏アカというものをまだわかっていないのかもしれない。今一度、裏アカとその存在意義について学んでみよう。
まず、裏アカとは、本音やプライベートなど表では言えないことを書くためのアカウントである。
たびたび問題になる「裏アカバレ」というのは、アカウントの存在がバレることのみではなく、それが誰の裏アカかがバレてしまうこと、そしてその内容が問題である場合を指すようだ。
つまり、「あいつ表ではヴィーガン活動してるのに裏アカで牛角行ってた」など、表と裏とのギャップが激しいほど燃えるのだ。
表で牛角に行って、裏ですたみな太郎に行っているだけの裏アカは大して問題にならないし、プロフィールに「カレー沢薫の裏アカです」などと書いているものは裏アカとも言えない。
私のように表でも大して繕う必要がなかったり、そもそも失うイメージがない人間には裏アカは不要である。
しかし大半の人間はそうはいかない。特に芸能人などは表で繕うのが仕事と言ってもいい。
そのストレスを解消するために裏アカは必要なのだ、と言われたら、何も繕わず、向こう岸が透けて見えるダメージパンツで表に出ている自分には何も言えないところがある。
ちなみに裏アカという言葉が広まったことにより、「裏アカ女子」「裏アカ男子」という人種も生まれているのだが、これは単に裏アカを持っている女子男子ではないらしい。
裏アカ女子、または男子は、エロい画像を上げたり、オフパコ相手を探したりと、主に性的な目的で裏アカを利用している人を指すらしい。
それは別にいいが、こっちの言葉が広まりすぎると、今度は裏アカを持っている人間がみんなエロ目的と思われる可能性がある。
ASMRが単純に音を楽しむコンテンツだったのに、そこにエロが参入してきたため、本来のASMRが「真面目ASMR」と呼ばれ出したのと同じ現象だが、正しくはエロASMRが「不真面目ASMR」なのだ。
裏アカ女子と聞いて見に行ったら仕事の愚痴と上司の悪口しか書いていなくても、「裏アカ女子のくせにエロくない」などと怒ってはいけない。そっちの方がある意味正しい裏アカ女子なのだ。
次回は9月9日更新です。
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