現代人のスマホ依存が深刻化しているせいで、電子機器から離れる時間を設ける「デジタルデトックス」が推奨されるようになり、そのための機能やアイテムも増えてきた。
しかし、どれだけツールが優れていても、それをセットするのは俺、パスワードを設定するのも俺、そしてそれを秒で解除しちゃうセンターがこの俺様、というイカれたメンバーしかいない状況ではほぼ無意味である。
「カンヅメ」も作家自身が自主的にビジホにこもっているだけでは、すぐに有料チャンネルに手が伸びるか、オフトゥンに入るだけである。
本気でやるなら、作家を窓すらない部屋にガチ監禁する編集者などの第三者の存在が不可欠である。
デジタルデトックスも同様であり「使用制限のパスワードは近しい人に決めてもらう」というのも方法の一つだそうだ。
実際、子供用スマホの使用制限パスワードは親が設定するものである。
しかし、自制心に欠ける子供ならまだしも、大の大人がスマホを我慢するのに人の手を借りるのはいかがなものだろうか。
結論からいうと深刻なスマホ依存で本気でやめたいと思っているなら、周りの協力は得た方が良い。
依存症となればもはや病気なので、本人のガッツだけでどうにかなる問題でもない。本人のやる気ももちろん必要だが、専門家による適切な治療や、家族やパートナーなど近しい人の協力や支えが必要となってくる。
逆にいえば、家族レベルで近しい人間以外には荷が重すぎる相談ということである。
確かに、何かを達成したい時に「周囲に目標を宣言する」というのは効果的なやり方である。
宣言してしまった手前、すぐに挫折などという恥ずかしい真似はできないからだ。
結婚式も2人の門出を祝うためではなく、これだけ大人数を3万取ってまで集めた手前、後に引けなくさせるためともいえる。
しかし、後に引けなくさせるためだけに、3万取られて呼びつけられた側がどう思うか、という話である。
人間は過ちを犯す生き物であり、やり直す権利は誰にでもあるが、それでも自分が結婚式に出席したカップルが早々に別れると「祝儀を返せ」と思ってしまうものである。
それと同じように、脱スマホやダイエットの成功率を上げるための宣言を聞かされる側には何の得もなく、むしろ損するまである。
ダイエットや脱スマホを宣言されてしまうと、そいつの前でスマホをいじったり、ラードを飲みづらくなってしまうし、最悪「スマホを我慢した私の前でスマホを触るなんて無神経」呼ばわりされてしまうまである。
さらに「私がスマホ触ってたら注意してね」などと言われたら最悪である。
人を注意すること自体、それなりにサディズムがある人間でないとストレスが溜まる行為なのだ。
さらに注意して素直に聞いてくれるなら良いが、普通に不機嫌になられたり「仕事の連絡するのもダメなんですかあ?」とそこだけ敬語で言い返されたり、最終的に逆ギレをされる恐れもある。
家族ぐらい深い関係なら、そういう苦行に付き合わなければいけない時もあるが、友達程度にそれを求めると、目標も達成できない上に友達をなくす恐れもある。
もし友達を巻き込むなら、禁を犯したのを発見されるたびに1,000円渡す歩合制、もしくはケツを一発しばいてもらう笑ってはいけない制など、相手にもそれに付き合うメリットを提示してからにしよう。
次回は9月6日更新です。
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