先日、怒りや不安など負の感情のコントロール法についてのセミナーを受けた。
アンガーマネジメントと言えば、怒りを感じてから6秒待つ方法が有名だが、この方法を誤解している人も多いという。
何も考えず、心を手放した関口メンディーのような顔で6秒間待ち、それでも怒りが収まっていなければ6秒溜めからの→Pコマンドでソニックブームを打つのが正しい動作、と思われがちだが、6秒間何もしないのは誤りだという。
怒りを感じた時、脳機能は「感情」の方に寄っているため、6秒の間に脳を「思考」の方へ寄せるのが正しい6秒法だそうだ。
怒りの原因をどう見つからないようにぶっ殺すかという「方法」について思考を巡らせても良いが、できれば全く関係ないことを思考した方が効果的であり、単純に数を数えてもいいらしい。
つまり「素数を数える」というのは感情のコントロール方法として完璧であり、たとえ「1」と初手から間違っていたとしても、それを考えているうちに怒りの感情は収まっていくという。
また、怒りにしろ不安にしろ、脳内で増幅させるのは危険であり、「アウトプット」させることが大事だそうだ。
もちろん誰でも良かったと供述しながら、明らかに女子供老人を狙って殴りかかるなど、動物以下の怒りの発露をするのではなく、自分が何故怒りや不安を感じているのか、文章化し、できればそれを他人と共有するのが好ましいという。
この理屈で考えると、Xのおすすめ欄が「今日こんな嫌なことがあって、こんなに不愉快な気分になった」という話で埋め尽くされているのは、人々がアンガーマネジメントを行った結果と言える。
それで殴られる女子供老人が減っているならいいような気もするが、この話には続きがある。
確かにアウトプットに感情のコントロール効果はあるが、「ただしSNSてめえはダメだ」らしいのだ。
SNSなど、不特定多数が見る場に、怒りや不安の原因を書き込んだ場合、それで感情が収まる場合もあるが「余計ムカついてきた」という結果も出ており、専門家の間でもSNSにアウトプットする効果については意見が割れている状態らしい。
少なくとも、SNSは感情を吐き出す場として最適とは言えず、言うならクローズドな場で、特定の相手に向かって愚痴るべきだという。
そういう相手がいないから、Xに書いているとも言えるのだが、Xに愚痴を書き込むと、ゴミを捨てに行ったのに、何故か行きより多くのゴミを持ち帰る結果になるかもしれないということだ。
今ではあまり聞かれなくなった「チラシの裏にでも書いとけ」や「壁にでも話してろよ」という捨て台詞も、アンガーマネジメント法としてはXに書くよりよほど正しかったということである。
次回は5月28日更新です。
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