前回に続き、某女性芸能人による不適切投稿の話だが、あれだけ大騒ぎになったのに、少なくとも私のTLで、その件を話題にしている人はいないし、おすすめ欄ですらあまり見かけない。
グーグノレピクセルより、Xユーザーの脳に搭載されている消しゴムマジックの方が心配になるぐらい高性能なようだ。
だが、ここまで早く話題にならなくなったのは、彼女が炎上してすぐに、降板や休止など、表から姿を消したせいもあると思う。
ちなみに教科書にも彼女のことが記載予定だったが、それも立ち消えらしい。もはや歴史から消されるレベルで消えている。
露出を続けていれば、それに対し抗議が来るだろうし、新しい燃料を投下して再燃することもある。炎上の消火は謝罪だけして、あとは徹底的に黙るのが一番早いと言える。
しかし、公式での謝罪の後、彼女がXのサブスク内でファンに向けたメッセージが晒され、それが「全然反省してない」として、また燃えていたそうだ。
この件に関しては、クローズドな発信を晒す行為の方が問題、ファンに向けた「心配いらない」というメッセージを拡大解釈しているなど、擁護の声もある。
しかし、炎上からそんなに時間が経っておらず、空気がまだ乾き切っている中、クローズドとはいえ、再び同じSNSで火種になりかねない発言をするのはさすがに危機感に欠けるのではないかと思う。今の状況なら絶対スクショを晒す奴が出ると予想がつくだろう。
元々ネット発の芸能人なので、ネットリテラシーが高そうなものなのに、意外である。
だが長年ネットで発信し続けたからこそ、ネット上で黙るというのがクワイエットプレイス級に難しいのかもしれない。
物心ついた時から日本語で生活してきた人間が急に「明日から日本語使用1回につき罰金千円」と言われても、初日でワン栄一スリー柴三郎は没収されてしまうだろう。
同じように、ネットで発言することが日常化していた者が、それを急にやめるのは困難と言える。
特に私のように、明らかにリアルよりネット上の口数が多いタイプは「拘束」等の手段がないと難しい。
そうなると拘束役が必要であり、そのような人間ボールギャグを一般人が用意するのは難しいが、SNSの投稿一つが命取りになりかねない芸能人などは、そういう役職をつけた方がいいのではないかと思う。
たまに本人ではなく、事務所などがアカウントを管理し、そこに本人の言葉が投稿されるタイプの有名人アカウントがある。
ファン的には、誰だかわからん人間を挟まず推しの発信を直接受け取りたいところだが、間に1人挟まるだけで、炎上リスクは激減する。
あの名もなき人は、推しとファンを阻む壁ではなく、推しを炎上からファイヤーウォールなのである。
次回は9月10日更新です。
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