XはSNS界最大のスラム街であり、水も空気も常に汚く、危険も多い。
ただ「何の目的もなくやっている奴」も多いため、SNSどころか人生にも目的を持ってない連中が集まって、一日中独り言を言うだけの場所だと理解できていれば、そこまで危険な目に遭うこともない。
もちろん、独り言に対し急に知らない人が「俺のことをバカにしたな」と殴りかかってくることもあるし、拡散により、気がつけば丸腰のまま真三国無双のフィールドに立たされていることもある。
ただ、目的を持った人間が集まる場の方が危ない場合もあるし、その中でも最も危険な目的の一つが「出会い」だろう。
実際、Xをやっているような奴は国際ロマンス詐欺師にも相手にされないことで有名である。
「出会いのためのツールにXを選ぶ奴の方が、詐欺師より怖くて近寄りたくない」というのもあるが、出会いを求めている奴に対する詐欺は、「出会い系」などでやった方が早いからに決まっている。
つまり、「出会い」に限らず「何かを求めている」と知られること自体が、リスクになり得るということだ。
別媒体の担当は「人生を切り開く何か」を求めた結果、「カルト教団の性奴隷になるところだった」と言っていたので、救いを求める奴ほど目をつけられ、救いようのない状態になりがちということがよく分かった。
世の中には「既婚者専用出会い系アプリ」なるものも存在するらしい。
「全員既婚者だから安全」という文言が、「全弾入っているロシアンルーレットだから大丈夫」と言っているようで心強いが、確かに普通のマチアプには「独身を装った既婚」という怪物が一定数紛れているようで、その被害の話はよく聞く。
それに比べれば、全員悪魔の皮を被った悪魔しかいないのは安全と言えるかもしれない。
しかし最初からW不倫専用アプリと言ってくれればいいのだが、言い訳のように「友達作りに」と書かれている場合も多い。
そう書いてしまうと、本当に友達作りが目的の既婚者も入ってきてしまうだろう。
「既婚だけど友達が欲しくてマチアプにまで登録してしまう」というのは、心の隙間が丸出しすぎる、まだ下心が見えている方が安全だ。
そこにつけこまれて、そんなつもりじゃなかったのに不倫に引き込まれるだけならまだいいが、カルト教団性奴隷ルートも十分にあり得る。
それに比べるとXは、「一体何を求めてXなんかやっているのか」が判然としない人間ばかりなので、照準を絞られにくい。
それに「弱っている人間に優しい言葉をかける」というのは、ヤリモクや詐欺師の常套手段である。
Xで弱音をつぶやくと、優しい言葉をかけてくれる人間もいるが、もっと弱らせようとする奴も多い。
「傷を広げるだけで心の隙間に入り込む気は一切ない」、その姿勢はある意味誠実と言える。
次回は12月9日更新です。
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