ハードコア犬占い【4月1日～4月15日の運勢は？】

イラスト：うかうか

おひつじ座

ふくらむのは面白い。ごはんを食べるとお腹がふくらむ。都合のいいことを妄想すると夢がふくらむ。空気だって暖めると体積がふくらむ。ふくらむと、だいたい軽くなる。風船とかフワフワしてるだろ。体がふくらむと、だいたい重くなるけどな。HAHAHA。重くなっても軽くなるならプラマイゼロだ。それならぷぅっとふくらもうぜ。自分の周り1メートルくらいまでは、「意識」もふくらませることができる。見えない触手で触れるように、感じてみろ。意外といろいろわかるだろ？ じゃ次だ。狭いところにごめんあそばせ、よっこいしょ、ドーン！と入れ。ぎゅうっとなる。そしてふくらめ。場所をとれ。かさばるんだ。からっぽで、温かく、弾力がある、ふくらんだおまえを、世界におしつけてみろ。だんだん面白くなってくる。それが「おしくらまんじゅう」だ。

ラッキーコア：軽くて大きいもの

おうし座

観音開きってあるだろ。左右にぱかーと開くあれだ。あれはカッコいいよな。おれもおまえも、観音開きに夢中だ。真ん中からわかれて、左右にペヤー！と広がっていく。翼のようで、光のようだ。しかも開いた奥に、何かがある。なんだかとても大切そうなものが、よく見えないけどそこにある。よく見えないうちに、また閉じろ。左右から真ん中に向かって、スーン…と閉じていく。元通りだ。カッコいい！もう一回、開けたいか？ いいぞ。開けてみろ。ペヤー！スーン… カッコいい！ もう一回、開けたいのか？ 今日はこれくらいにしとこうぜ。また明日、来週、来月、来年、来世、またペヤー！と開けよう。あそこにある、あのなんかよく見えないあれ、何だろうな？ 次の観音開きで、何かがわかるかも知れない。わからないかも知れない。どっちにしてもワクワクするな。イメトレしとこうぜ。ペヤー！だ。

ラッキーコア：こっそりバレエの稽古

ふたご座

やる気はあるけどやりづらい。面倒くさいけどやるしかない。そんな時、おれは神に悪口をいう。てめーどういうつもりだ！そしたら作業に戻る。やるしかないからな。でもまた腹が立ってくる。ウワー！ホゲー！ ひとしきり奇声を発したら、また作業に戻る。やる気がないってわけじゃないからな。そんな感じでやれ。ためるな。発散しろ。神ってのは、悪口には慣れているから、気にするな。眠くて、雨が降っている。あの雨にほんのり甘い味がついている。おまえはミントの鉢植えになって、裸で飛び出し、しばらく踊る。美味しそうだ。むにゃむにゃ。はっと気づくと、雨は止んでいる。作業はあと半分くらいだ。なんだかんだで結構進んだな。いつもこんな調子だ。やる気があるけど面倒くさいことは、この「ダンシングシャーマン」という方法で、大抵なんとかなる。やってみろ。

ラッキーコア：ダンシングシャーマン

かに座

一度も犯人を捕まえたことのない、伝説の名探偵。それがおまえだ。おまえは注意深く現場を見つめ、長いあいだ動かず、推理する。アトランティス大陸から冥王星静止軌道ステーションまで、すべての「できごと」と「なりゆき」を、おまえは計算し、解を導く。…わかった！ コンビニで支払えばいいんだ！ブブー。おまえの推理はいつもハズレだ。だけど、おまえの目には悔いがない。なんならちょっとドヤ顔だ。警部も深く納得し、満足している。いつもどおりだ。一件落着！ またよろしく。なんだこれは？ これでいいんだ。警部がおまえを呼んだのは、犯人を見つけるためじゃない。気の遠くなるような神話と、おまえのトンチンカンな行動がみたいんだ。推理しろ。最も遠い星を指差して、なんとなく何かをやって、いつもの通り、間違えろ。そしたらおやつだ。上等な烏龍茶をゆっくり淹れて、眠るような深い思索に戻れ。満月は4/6だ。

ラッキーコア：ゆっくり茶を淹れる

しし座

満月の仕組みを知ってるか。太陽がこっちで、月がこっちにあるだろ。それがちょうど真正面になったら、満月だ。おまえにとっては、鏡だ。ちょうど真正面だから、ありのままのおまえがまっすぐ写る。おまえの一番いいところが、ちょっと可愛い感じで写るから、いい気分だ。よし、裸で外に飛び出そう！ ダンスアンダーザムーンライト。裸は比喩だ。裸の心で、おまえの一番いいところを皆にみせてやれ、という意味だ。取り繕うな。そのままがいいんだ。けど、だらっとするな。それはもったいない。シャキ→ピシ→ニコ！だ。だら→ぐふ→えぇ…ではダメだ。満月は4/6に起こる。それまでに必要な準備を済ませておけ。音楽と振り付けを考えておくんだ。無理しなくていい。そのままで、できる範囲でやればいい。満月はだいたい月1ペースで起こるから、ぶんぶん回せばどんどん弾みがつく。シャキ→ピシ→ニコ！だ。

ラッキーコア：マンボNo.5

おとめ座

あっちにいったり、こっちにいったり、なんだか気忙しいな。だけどまぁ、忙しいてのは悪いことじゃない。どっちかといえば、ありがたいことだ。おーい、こっち来てくれ！ へい、こっちも頼むよ！ あいよ！アイサー！ 少々お待ちを！ 声だけだしてりゃなんとかなる。誰も細かいことは気にしないからな。いっそ声だけでどこまでいけるか、試してみても面白い。妖怪「いい返事」みたいな存在感だ。けどまぁ皆もバカじゃないから、次には妖怪「いい返事」を誰が捕まえるか、競争になる。ほいさ！ あらよっと！ ごきげんよう！ ガバッ、捕まった！ 捕まったら、仕事するしかない。捕まえたやつは得意顔だ。一仕事したら、なにか甘いものが貰えるだろう。昼間甘いものを食べると、泣けるぞ。誰もが妖怪「いい返事」が流す涙を見たがっている。よし。それ食ったら、また逃げろ。

ラッキーコア：ネックレスの鎖

てんびん座

満月てのはつまり間接照明だ。間接照明はムーディだろ。大人の雰囲気だ。間接照明はだいたいなんでも、いい感じにしてくれる。ちょっとぼうっとなる、柔らかい光だ。押し付けがましくなく、さびしさをちょっと隠してくれて、何も言わない。そういう光に照らされると、また元気になってくるんだな。なんでもビシっと言えばいいってもんじゃない。ぼんやりと、何も言わず、永遠というわけでもなく、束の間、リラックスしている。それは人に、次のことを予感させる。誰もが自然に、また歩き出すだろう。それが間接照明、つまり満月、つまりおまえの力だ。4/6てんびん座で満月が起こる。肌を整えろ。満月のような、みてるようでみてないような視線を練習しろ。何を訊かれても、曖昧に答え、やわらかい質問を投げ返せ。おまえもだんだん元気になる。何もしてないのに、不思議で、おトクだ。反射しろ。

ラッキーコア：意外なラメ使い

さそり座

自分しか並んでない行列で、何かを待っている。それは行列と言えるかどうかはあやしいが、おまえが並んで待っているなら、やっぱり行列だ。おまえがここで何を待っているのか、おまえにもわからない。おまえは不安になって、並ぶのを止める。そして他の行列を探して、その最後尾にちょっと並んでみたりもするが、やっぱり思い直して、おまえしか並んでいない、この行列に戻ってくる。ここは空が広い。もう数えきれないくらいの昼と夜を、おまえはここに並んで、眺めてきた。そのことを憶いだす。ポケットに飴が入っている。雨が降り、星空があり、やっぱりおまえだけがここに並んでいる。泣きたいようなお正月のような、不思議な気分だ。誰かがやってくる。そいつはコーヒーと飴を売ってくれる。おまえはずっと前にもそれを買ったのを、覚えている。

ラッキーコア：炊き込みご飯

いて座

小さくて強い光。レーザー光みたいなやつだが、レーザー光は直接目にあててはいけない。それくらい、あれは強いんだ。だから、遠くからでもすぐにわかる。星なんかもそうだよな。あれは実はめちゃ遠い。洒落にならないくらい遠い。一番近いやつでも、光の速さで7年くらいかかる。遠すぎだろ！ なんで見えてんだよ！ 慌ててもしょうがない。それくらい強い光だ。誰かがおまえを思い出すだろ？ それはお店の店員かも知れないし、家族かも知れない。それが10年後だとしたら、おまえはおまえの速度で10年かかる、「10おまえ年」の距離を超えて光を放った、ということだ。強い光を放て。誰にともなく、おまえを放て。時間は錯覚だが、4/12は特に強いおまえを放ってみろ。なんかいいことがあるだろう。

ラッキーコア：定規で線を引く

やぎ座

そろそろ泳ぎたいな。しかし海開きにはまだ早い。ならプールに行ってもいいな。水族館にいけば、泳いでいるような飛んでいるような気分を味わえる。なにかを訊かれて「えっと…」と、目を泳がせてもいい。アイ・スイミングだ。30cm、1m、5mと、全種目制覇に挑戦してみろ。しなくてもいい。他になにか泳いだり、泳がせたりできるものはないか？ とにかく泳ぎたいんだ。全力で。水着で。水でも空気でも光でも、なんらかの流体を掻き分けて。こうなったらイメトレだ。家や職場や駅のホームで、おまえが考えた新しい泳ぎ方のフォームを確認しろ。汗ばむまで続けろ。深く集中した練習の後は、もちろんアイスだ。アイス食いたくて泳いでるところもあるからな。快い疲労感に包まれる。アイスの冷たさと甘さが無数の小さなおまえになって、全身の毛細血管を、新しい泳ぎ方で泳ぎだす。ヤバい。

ラッキーコア：今年の水着

みずがめ座

4/14にみずがめ座で、最も遠くて重い星、冥王星と月が重なる。最新のおまえを、おまえ自身がまじまじと眺めている、そんなイメージだ。風呂上がりに全身を鏡でチェックしろ。色々な、しかし斬新なアングルの自撮りを何枚も撮ってみろ。普段は絶対選ばないランチを選べ。友達に似顔絵を描いてもらえ。それは今週のラッキーのためにするのではない。じゃ何のために？ わからん。わからんから、するんだ。わかっているなら、わざわざそんなことはしない。おまえがわからないから、おまえをみつめるんだ。わかった風のおまえが現れたら、無視して飛ばせ。いちばんわからんおまえを見つけ出せ。結構疲れるが、疲れ果てて眠るおまえの顔は、誰にとってもわからなすぎて、新しい。誰かが驚いて、じっと見つめるだろう。

ラッキーコア：ペルーまたは台湾の料理

うお座

挟まれろ。前と後ろで、あったかい。右と左で、悪くない。あっちとこっちで、どうするか。なにかとなにかの真ん中で、なるほど感を味わうんだ。BLTサンドといっても、ベーコンとレタスとトマトの順番は色々なパターンがあるだろ？ まぁでもトマトが真ん中かな。水分あるしな。サンドイッチの例えは上手くいかなかった。こう、おまえがいて、その左右とか前後とか上下とかに、おまえ以外の何かがある。それらが全部あわさって、何かが起きている。どれひとつ欠けても、そうはならない。そういう状況をみつけて、その真ん中で「なるほど」と言うんだ。敷布団と掛布団の真ん中なんか、かなり「なるほど」感が強いだろ。そういうことだ。そこで得た知見を、新しいサンドイッチレシピに活かすことができる。「なるほどサンド」だ。

ラッキーコア：なるほどサンド