具体的にはまだ何も動いていないが、このコラムを来年あたり書籍化しようという話が出ている。
担当曰く、書籍化の暁には我々ネットに毒されきった中高年に向けてだけではなく、これからネットやSNSに関わっていく青少年に向けてもアピールしていきたい、とのことだ。
確かに「アヘ顔ダブルピース」など、たまに子ども向けではないフレーズが横切ることもあるが、ツイッターにおける「野菜」というのは「大麻」の隠語である、など青少年にとって有益でしかない情報も当コラムには多い。
それに、ネットをやっていれば遅かれ早かれアヘピにはぶち当たるものであり、今の内に「予習」しておいても損はない。
もし、長い事ネットをやっているが、そんなフレーズに出会ったことがないという中高年の方がいらっしゃったらそれは、正しいネットロードを歩んでいるということなので安心してそのまま進んで欲しい、決して後ろを振り返ってはいけないし、ググってもダメだ。
だが実際このコラムを読んでSNSを整備したことにより「知らなくても全く問題がない世間の不愉快情報が流れてこなくなった」という読者のお喜びの幻聴を聞いたこともある。
自分の行ったことが役に立って嬉しい限りだが、その読者の方が回避した不愉快情報に自分がバッチリ被弾している場合があるのだ。
弟子に身のかわし方を指南したあと、家に帰って鏡を見たら肩に鳥のクソがべったりついていたかのような気まずさである。
人にはこうすれば良いと言っているが、己の実践が甘いような気がする。ここは復習をかねて今一度自分のツイッターのメンテナンスをすることにした。
ツイッターのメンテナンスとは主にフォローの整理である。
良い絵を描く人だと思ってフォローしたが、いつもは運命が360度変わる天然石の宣伝しかしないという人はフォローを解除した方がいいし「悪い人ではないが発言の端々にモヤっとくる」という人も思い切って解除した方が良い。
モヤっとする人は、高確率で近々ドカンとくるので判断は早い方がいいのだ。
だがリムーブやブロックは角が立ちそうなのでしたくない、という人もいるだろう。
確かに私もブロックやフォローを外されたと気づいたら「アタシの何が悪かったの」とメンヘラ彼女みたいな縋り方をしたくなる時はある。
そんな場合は「ミュート」を使い、フォローを外すことなくTLから抹消するという方法もある。
また本人の発言は良いが、偏った政治思想のリツートばかりするという「RTの癖が強い」という千鳥状態の人は「RTを非表示にする」ことで対応できる。
また忘れがちなのは「自分のプロフィール更新」である。
すっかり熱の冷めたジャンルでもプロフィールに「激ハマり中です」と書いてあったら、それを見た人に「私も大好きです!」と話しかけられる事故が起こらないとも限らない。
自分の成分が変わったなら品質表示も書きかけておかないと誤食リスクが高まってしまう。
あとズボラなタイプは「リプは返さない時もあります」と書いておいた方が良い。
さもないと「あの人には返しているのに何故私には返さないのか」という繊細反社会的勢力さんを傷つけてしまう恐れがある。
あんまりプロフィールを書き過ぎると面倒な奴と思われそうな気もするが、面倒くさい奴と思われることで面倒な事態を避けると言う肉を切らせて骨を断つ戦法である。
それを踏まえてツイッターのプロフィールを書き換えたので、暇すぎて体中の毛を全部抜き終わったという人は確認してみてほしい
次回は10月13日更新です。
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