これを書いているのが1日2日なのだが、みなさんはちゃんと同居家族よりも先にツイッターに「あけましておめでとうございます」と書きこむというツイ廃仕草を見せただろうか。
「あけおめことよろ~」など、リアルでは絶対口に出さない文言であればさらにポイントが高い。
一日の計は元旦にありと言うが、もはや今年がはじまって1分でツイッター者としての勝敗はついているのである。
スタートから躓いた者は猛省し、これからは何をするにも「その前にツイッターで出来ることはないだろうか」と一度考えてほしい。
未来のことを考えると何故か嫌な気分になるので過去の話をさせてもらうが、去年はいろいろあった。
しかし「2020年ツイッターだけで話題になっていたことを5つ挙げろ」と言われたら思い出せるだろうか。
私が辛うじて思い出せたのは「母親ならポテサラぐらいつくれ爺」ぐらいのものだった。
思い出すのがよりによってそれ、という時点でツイッターがどういう世界か、全て物語ってしまっている。
ツイッターの水は一月一日から普通に濁っている。
それも、去年の汚れを持ち越したというわけではなく、31日に水を全部抜いて掃除下の日、次の日もう苔が浮いているという、新鮮な濁り方だ。
よって今年も、ツイッターをはじめとしたSNSには死体やウンコが流れてくるだろう。
それを目にして、怒りや悲しみなど、心をかき乱されそうになることもあるかもしれない。
しかし、それで一日中嫌な気分になってしまう前に「どうせ来年の正月には忘れている」ということを思い出してほしい。
ツイッターの話題など、1年どころか1日しかもたないものがほとんどである、どうせ明日に忘れることなら、嫌なニュースより、いのちの輝きさんとか楽しいニュースを次々消化した方が良い。
ちなみに、みんないのちの輝きさんのことは覚えているだろうか、忘れているなら別にそれでいい。思い出す必要はない、脳のリソースは大切にしろ。
そして去年はツイッターが様々なリニューアルをし、全部評判が悪かったことも記憶に新しい。
しかし、リニューアル内容は間違っていたとしても、コンテンツへの姿勢は正しい。
そもそも評判が悪かったと言っても「昔の曲の方が尖ってて良かった」と言いながら、毎回惰性でCDを買っている古参が悪かっただけという気もする。
そういう精神が死んでいる人間を繋ぎとめることだけに必死なコンテンツというのは先がない。
例えそういう感性が発酵している先住民に去られようとも、もっとフレッシュな人材に来てもらうため、新しいことにトライしていくことは大事である。
時にそれは「迷走」と言われるが、何もしないでゆっくり後退していくよりは、動いている分マシと言える。
もしかしたら、今年何か新しいことをはじめようとしている人もいるかもしれない。
それに対し、そんなバカなことはやめろとか、お前は変わった、とか言ってくる人間がいるかもしれないが、それは悪くなったわけではなく、そう言ってくる人間にとって「都合が悪くなった」というだけなので、気にすることはない。
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