ツイッターのボイスチャット機能「space」がやっと使えるようになった。
私だけではなく「フォロワー600人以上の人間全員が使えるようになった」という発表があったようだ。
どうせなら何故全員使えるようにしないのか、そういう「選ばれし者だけが得られる」みたいな施策が、スクールカーストやマウンティングゴリラ、それに頭を踏みつぶされた私の死骸、ついでに転売ヤーを生み出すのである。
端的に言って治安が悪すぎる。
「space」を使って言えることはまず「一般人向け」ではない。
そう書くと「一般人とは何なのか、芸能人や作家は特別だとでも?」と言われるかもしれないが、そのような全く知らない繊細反社会勢力的な方に絡まれない方法がないのである。
「Space」の喋り手は、ホストに選ぶ権限があるのだが「リスナー」を制限することは基本的にできず、さらに喋り手が増えるとそのフォロワーにも通知が行くため、フォロワーのフォロワー、つまり「知らない人」がどんどん増えていくのである。
Youtubeのように、知らないたくさんの人に聞いてもらいたい場合は良いのだが「陥没乳首だらけのあるある大会!」みたいなセンシティブな話や「三軒となりのショウベンハウアーさんちに仔馬が生まれたらしい」みたいな、ローカルな話がしたい時には全く使えないのである。
そんな話を聞かれる方も聞かされる方も特にメリットがなく、トークショー的な物を期待した人は「内輪話でつまらん」となってしまうのだ。
一応部屋に「陥没乳首以外は帰ってくれないか?」など、どういう部屋なのかは記載することができる。
しかし、鍵がかかっていない以上「そうは言うても陥没乳首以外の話もしてるやろ」という人の話を聞かない人や、「貸し切り」と書いてあるのに「1人なんだけどいい?」と入って来てしまう客は必ず現れ、さらに「○○のspaceに入ったら聞くに堪えない話ばかりしていた」とツイッターに書かれてしまったりするのだ。
またうっかり広まってはまずい話をしてしまうと、何せツイッターの機能なので、その足でリスナーが内容をツイッターに書いてしまう恐れがある。
そういう人が間違って入らないための自衛方法というのがないため、spaceで話す時は、誰が聞いてもいいような無難な話、そして誰にでも通じる普遍的な話をしなければいけなくなってしまう。
つまり「ラジオ番組」のようなものを開くには良い機能だが、友達とのおしゃべり、まして込み入った話をするには全く向いていない。
逆にclubhouseは招待制だったりと、聞く人間を絞れるので内輪話をするのには向いているという。
このように、clubhouseのパクリといわれたspaceだが意外と用途は異なっており、その機能性から身内とやりとりするだけのアカウントにspaceが実装されても邪魔臭いだけなのでフォロワー600人以上という条件もある意味正しいと言える。
しかし「ツイッターで知り合った人たちと雑談してえ」という時には、spaceではなくわざわざclubehouseか、ディスコードなど別のアプリに移動しなければいけないということである。
ツイッターにも喋るのも聞くのも承認制な部屋が作れればもっと使い勝手がよくなると思う。
しかしツイッターくんは基本的に「せっかく喋るんなら全世界の奴らに聞かせてやろうぜ」という発想なので、しばらく難しいかもしれない。
次回は5月25日更新です。
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