Twitterがイーロン・マスク氏に買収されて数週間が経過している。
それで何が変わったかというと、我々は相変わらずAIにいかに卑猥な単語を使わずに卑猥な絵を描かせるかという巧妙なセクハラ上司ムーブを嬉々としてTLに晒している。
イーロン氏がTwitter買収を一度躊躇したのは当然であり、そこからなぜもう1回買う気になったのか不思議ですらある。
つまりいつも通りなのだが「イーロン氏に買収されたことによりTwitterはこうなる」という予想はされ続けている。
先日「ハッシュタグ有料化」というワードがトレンドに入っていたのでその話をしようかと思ったのだが、本日「Twitter実名制」というそれどころではないニュースがトレンドに上がってきた。
まさかそんなことはないだろうと、自分も「Twitter実名制」で検索したところ、案の定「Twitterが実名制になったらやめる」というお気持ち表明ばかりが並び、その根拠となるソースが全く見つからなかった。
辛うじてイーロン氏が「すべての個人を認証したい」と発言している画像は見つかったのだが、実名制にするとは言っていないようだ。
だがそれが「悲報!イーロンマスクTwitterを実名制に変更か」という見出しで拡散されたようである。しかもその画像自体も結構古いものだったようだ。
発言の一部分が切り取られ拡大解釈で広まっていくというのは「これぞTwitter」な現象であり、イーロン氏がTwitterを粛正したがっているとしても致し方がない。
むしろイーロン氏のような有名人ほど、Twitterの発言切り取り拡散の被害に遭いやすいと言えるし、買収したことで余計被害に遭ってしまっている。
イーロン氏にとっては、まったく懐くそぶりを見せない上に、頭も大して良くない犬を飼ってしまったようなものだが、我々がどれだけ吠えてもTwitterはイーロン氏のものである。
今回「Twitter実名制」のワードを見て、誇張なしで99%の人間が「実名制になったらTwitterをやめる」という聞かれてもいないお気持ち表明をしている。
逆に言えば「実名制にさえすれば、今いるTwitter民を追い出せる」ということでもある。
私もTwitterに対し文句を言い続けているが、本当にTwitterが実名制になり追い出されたら困るというのが本音だ。
しかし、イーロン氏が既存ユーザーなどすべて消えていいという考えなら、実名制にすることも不可能ではなくなったのである。
まるで、自分をいじめている奴の親父の会社を買収し、一家ごと生殺与奪の権を握ってしまったかのような快進撃だ。
復讐話が大好きなTwitter民としてはむしろ歓迎すべき事態である。
現在の若者はサクセスに興味がないと言われているし、興味が持てないような世の中を作っている政治が悪いのだが、サクセスとは、自分に仇なしてきた連中を根こそぎ駆逐する力を手に入れられるということでもある。
「サクセス」から最も遠い距離にあるTwitter民に「サクセス」の力を改めて示してくれたイーロン氏に、我々はもっと感謝すべきなのかもしれない。
次回は11月22日更新です。
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