#222 闇バイトに手を出さないために | Souffle(スーフル)
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コラム 2023.02.21

『ほがらかSNSライフ』カレー沢薫 最近、SNSが殺伐としていないか?

#222 闇バイトに手を出さないために

『ほがらかSNSライフ』カレー沢薫

最新話更新!

『ほがらかSNSライフ』現在、国内で相次いだ広域強盗事件のニュースが連日報道されている。
その度に容疑者が名乗っていた某人気少年漫画の主人公の名前が本名より連呼されており、そろそろO田先生は抗議を入れても良いのではないかと思う。
確かに彼も賊ではあるが、タイプがかなり違うだろう。

非常に恐ろしい事件であり、被害に遭わないよう気を付けることももちろん大事なのだが、この事件は加害者側に回らないようにもしなければならない。

おそらく多くの人が自分が強盗団の一味になるなどとは思っていないだろうし、それよりまだ麦わらの一味になる自分の姿の方が想像がつくだろう。

しかし、今回のメンバーの中には「まさか自分がこんな大きな事件の片棒を担ぐとは思ってなかった人」が結構含まれているのではないかと思う。

今回の事件はSNS上で募集される「闇バイト」が大きくかかわっているようだ。
SNSの闇バイトに応募する方がバカと思うかもしれないが、相手とていきなり「闇バイト!強盗メン募!未経験者歓迎!武器支給あり!」などとは言わないのである。

仕事内容は詳しく書かず「短期間で高収入のバイト」として募集するのだ。

子供の給食費を何故かお馬さんの食費として寄付してしまった時など、急な入用というのは誰にでもある。
そんな時「バイト 高収入 即金」などの迂闊なワードで検索しない自信がある人は少ないのではないか。

そして応募してみたらバリバリの受け子だったり、最初は転売などの緩い仕事だったりするが、応募時に身分証や家族の情報を全て押さえられているため「闇バイトをした」ということをネタに脅され、どんどん真っ黒な仕事をさせられるようになるという。

よって、強盗や特殊詐欺の末端を捕まえてみたら、どちらかというと前途があるまっとうな学生だったというのはよくあることらしい。
つまり誰でもあの事件の一味になっていたかもしれないのだ。

やはりSNS上で行われている募集ごとには基本触れないのが無難であり、少なくとも儲け話や求人には乗らない方が良い。
求人誌に載っている条件が嘘に近かったというのはよくあることだが、さすがにハロワに紹介された営業の仕事に応募したら「警察のコスプレをして高齢者宅を訪問するお仕事」だった、ということはない。

お金がないと判断力も落ちてしまい、いつもは信じないような儲け話でも信じたくなるものである。

しかしそれは多くの場合傷を広げることになる。
「子供の給食費を使ってしまった時こそ冷静にタウンワークを選ぶ」クールさを持ってほしい。
さらに「子供の給食費を使わないクールさ」を身につけることができれば、闇バイトに手を出す事態に陥らずに済むだろう。

次回は2月28日更新です。

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OL兼マンガ家から専業作家になったカレー沢薫さんが気づいたのは、「SNSにしか居場所がない」という事実。しかし、唯一無二の居場所のSNSには炎上、マウンティング、キラキラ女子など、闇も広がっているのです。インターネットという大事な居場所を地獄にしないために、カレー沢薫さんが提案する、SNSとのほがらかな付き合い方コラム。

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