今日も誰かがどこかで炎上し、その人生を棒に振っている。
もはや「炎上」というのは有名人だけでなく、ネット社会に生きる我々全員が気を付けるべきことになりつつある。
しかし一般人であれば「SNSをやらない」ことで9割は発火を防げるような気がする。
他にも記録機器を持った人間の前で暴れない、逆に部下を過剰に詰める際「録音してへんやろな?」と確認を取らない、など気を付けるべきことはあるが、どれもそこまで難しくはない。
しかしSNSしか居場所がない我々に「SNSやるな」はあまりにも酷である。
それで炎上するリスクは9割減かもしれないが、生きている意味も90%オフになってしまう。
先日、日本一有名なユーチューバーでありながら、大きな炎上をしたことがないHIKAKINさんが「炎上しない7か条」を発表して話題になっていた。
まず第1条からして「LINEや通話記録は全部流出すると思え」という、ネットで有名になんかなるもんじゃねえな感満載な内容になっているのだが、もちろんSNSに関する注意も含まれている。
それは「裏アカを作らない」「マイナス発言をしない」、ということだ。
「裏アカ」とは、本アカウントとは別のアカウントのことである。
本アカでは憚られることをつぶやくために裏アカを作っている人も多い、つまり「流出したら困ること」を書いている場合も多いのだ。
そのため、裏アカの存在は公にせず鍵をかけている人がほとんどだが、「鍵をかけているからSNSに書いても大丈夫」と思うのは「全身にアルミホイルを巻いたから大気圏に突入しても大丈夫」と言っているのと同じである。
アルミでダメなら何を巻けば大気圏に突入しても大丈夫なのか、という問題ではない。正解は「最初から大気圏に突入するな」である。
つまり流出してヤバいことは裏アカだろうがなんだろうが「最初からネットに書くべきではない」のだ。
だが、下手に裏アカなど作ったせいで気が大きくなり、書かなくてよいことを書いてしまう可能性はある、つまり「裏アカを作らない」のが一番だ。
そもそも「裏アカを持っている」時点で若干のイメージダウンになってしまうのではないか。
「裏アカ女子」と聞いて「明るくて性格よさそう」と感じる人間はあまりいないだろう、裏アカを持っているというだけで「陰で悪口を言ったり、公では言えないような黒いイチモツを下腹に抱えている女」と思われる恐れがある。
逆に裏アカに投稿されているというだけで、「おはよう」というつぶやきでさえ「これは昨日の乱交相手10人に向けた挨拶」だと勘ぐられたり、飯の写真も「これを食った後全部吐いたに違いない」と、勝手に病(ビョウ)の香りを嗅ぎとられてしまうかもしれない。
要約するに愚痴や悪口、内緒話をネットで言うべきではない、ということである。
しかし第1条にある通り、リアルで愚痴ったり、個人的なLINEでの内緒話でさえ、録音やスクショの恐れがある昨今である。
つまり「炎上したくなければ他人に一切心を開くな」ということである。
そういう意味では、私はかなり炎上対策ができているので安心だ。
次回は6月20日更新です。
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