この連載は2月に「一億総SNS時代の戦略」というタイトルで書籍化する。
誰もがSNSをやる時代、どうやったらストレスを感じずにSNSを楽しめるか、SNSに疲れ気味な人、SNSを始めようとしている人、これからネットコミュニケーションの荒波に薄汚れていく青少年に向けた内容になっているので、そういう人とそれ以外の人全員に買って欲しいと思っている。
しかしタイトルを見て、SNSを使ったマーケティング戦略本と思った人もいるかもしれない。
確かに、SNSが高い拡散力を誇る宣伝ツールな今、商売をする人間、有名になりたい人間にとって、まずSNSでフォロワーを増やすというのは基本になりつつある。
だが逆に言うとそれ以外の人間は「フォロワー数は気にするな」ということだ。
ツイッター界では「フォロワー数を気にするのは病(ビョウ)のはじまり」と言われている。
私などはありがたいことに約35000ものスパムとBOT、もしくは幻覚にフォローされているので、スパムや幻覚が一つや二つ消えたぐらいでそこまでは気にならない。
しかし、フォロワーが2人しかおらず、その内の1人に切られたら、世界が半分終わったような気持ちになるのはわかる。
しかし、切ったヤツの住所を特定し、家の前で「何故フォローを切ったか教えるまで帰らない」と持久戦の構えを取ったら「そういうところだよ」と言われるだけである。
リアル友人のフォロワーに切られたというなら多少深刻ではあるが、いつの間にかフォローされていて大してやりとりもしていないフォロワーが減ったぐらいはどうということはない。
それでも気になる場合は「逆の立場」で考えて見ると良い。
フォローしていた相手が、突然ノーモーションでド差別発言をしたり無修正画像を流してきたり、明確なワケあってフォローを切ることもあるが、いきなり部屋の大掃除をはじめてしまうように、発作的に「フォロワーの整理」をすることも良くあるのではないか。
つまりフォローを切ること自体が「ただの思いつき」な場合が多いのである。
切る理由も「この人最近あんまりつぶやいてないし」程度のことも多く「同じ漫画が好きだったからフォローしたけど、もう自分は別の漫画が好きだから切ろう」という、もはや「相手の問題」でしかないケースもある。
そもそも、自分がフォローを切る時「世界の半分終わらせる覚悟」で切っているだろうか。
さらに「この人はフォロワーが2人しかいないのに、自分が切ったら世界の半分が終わってしまうのではないか」というところまで考えているだろうか。
むしろ、そこまで他人の心を慮ってしまう人間はツイッターに向いていない。
自分がその程度の理由なのだから、相手だってその程度だと思ったほうがいい。
一番いいのは「フォロワー数は見ない」ことである。
太ったことで落ち込む原因は、食べ過ぎとか運動不足ではない「体重計に乗ってしまったから」なのである、フォロワーも数字を見るから気になるのだ。
体重の場合は健康に直結するので全く見ない、というのは問題があるが、フォロワー数に関しては見れば見るほど健康を害すだけである。
そして体重と違ってフォロワーというのは自分でコントロールできるものではない。
フォロワー数を気にするのは、どれだけ運動しようが絶食しようが、数値が増える体重計に乗り続けるものだと思おう。
次回は2月2日更新です。この連載が「一億総SNS時代の戦略」というタイトルで書籍になります。発売は2月16日です!
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