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コラム 2022.01.11

『ほがらかSNSライフ』カレー沢薫 最近、SNSが殺伐としていないか?

#167 Twitterの2021年を振り返る

『ほがらかSNSライフ』カレー沢薫

最新話更新!

『ほがらかSNSライフ』これが載るのは新年かもしれないが、書いているのは年末、というか12月24日、つまり金曜日だ。

今年も1年の内675日はツイッターに張り付いていたはずなのだが、今年ツイッターで起こったことを振り返ってみようとしても「母親だったらポテサラぐらい自分で作れ爺に憤慨していたのは今年だったか」と、老特有の最近より昔の方が覚えている現象が起きただけだった。

来年も我々はツイッターから離れられないだろうし、流れてくる死体やウンコを見て一日中「もにょる」という、自分でははっきり文句を言いたくないから各々察してくれというお気持ちになってしまうこともあるだろう。
だがそんな時「どうせこれも来年どころか年明けを待たずに忘れる」ということを思い出せばスーパーモニョモニョタイムも12時間から8時間ぐらいに短縮できるはずである。

よく「ツイッターに流れてきた」というがその通りであり、流れた物が戻って来るような鮭ニュースは稀なので、変な情報には食いつかず、見えなくなるまで見送った方がいい。

そんなわけで今年のツイッターも例年通り、地獄のように汚い日ばかりだが汚染源が何だったかは次の日には忘れるという「喉越しの良いドブ」であり、我々はそれをッカー!とか言いながら飲み干すという状態だった。

では、ドブを流し続ける側溝であるツイッター本体にも色々アップデートがあった、がその色々がすぐには思い出せない、ツイッターには人の記憶力を奪う機能が付いているとしか思えない。

だが追加機能の中でもボイスチャット機能であるスペースは割と使っているし、早くも依存傾向だ。
それに対しておそらく全く使われなかったのが「フリート」である。
実際名前まではかろうじて思い出せたが、機能については全く思い出せない、実装数ヶ月で消えるという、進撃の巨人やゴールデンカムイのキャラ級に生き急ぎぶりだったのだから致し方がない。

他にも投げ銭とか、ツイッタープロとか本当に色々あったのだが、正直実装初日だけ少し話題になって、次の日には誰も話題にしていないため「あれは夢だったのか」と思うような機能ばかりであった。

そのたびに我々は「ツイッターくんさあ」と、呆れながらも、オタクで鈍臭い幼馴染を放っておけない美少女ムーブをしてきた。
だがツイッターはそもそも我々のようなツイ廃の方を向いて新機能を作ってない、じゃあ誰の方を向いているのかというと、もう少し隠した方が良いのでは、というレベルで「インスタ民」の方を向いている。
あまりにも堂々としすぎてインスタもストーキングされていることに気づいていないという状態だ。

ただ、ツイッターがこっちを見ていないことは薄々気づいてはいた。
しかし、今年になって我々のような陰キャは相手にしていないのではなく「日本を相手にしてないない」説が濃厚になってきた。

つまり、ツイッターくんさあ、と幼馴染ヅラをしてきたが、当のツイッターくんはこちらのことを知りもしない、という衝撃的な展開だ。

今度はどんなホラー展開になるのか、2022年もツイッター、そして俺たちから目が離せない。

次回は1月18日更新です。

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