Twitter Blueの鮮烈デビューの陰に隠れてしまったが、私の使っているPC版Twitterがまたしれっとフォロワーのつぶやきではなく、Twitter様が選んだ「おすすめ」の方が先に表示されるされる仕様になっている。
これは「おすすめ」タブから「フォロー中」のタブに切り替えることで元に戻すことができるのだが、Twitterを閉じるとまた「おすすめ」の方に戻っているのだ。
よって、開くたびに切り替えなければいけないばかりか「なんかフォローしてない奴のつぶやきが並んでいるぞ?そうか切り替えないといけないんだった」という、中高年特有の「思い出す」までしなければいけないという三度手間構造になっている。
下手をすると完全に忘れてしまい、Twitterに「なんかおすすめばっかり並ぶんですけど!」とつぶやいて「おばあちゃん、タブを切り替えろって前に言ったでしょう」という介護者からのリプをいただくことになってしまう。
前にもこの「ホームにフォロワーではなく俺様のおすすめを表示する」をやって、あまりにもユーザーに不評だったため、Twitterにはめずらしく元に戻したのだが、時間をおいて全く同じことをしているのだ。
「もう怒る気力もないだろう」と踏んでのことだとしたらその通りだ。Twitter社は読みが浅いのか深いのかわからない。
しかしこの仕様が不評であることは十分すぎるほどリサーチできたはずなのに、なぜ再び同じことをするのか。
広告収入的におすすめを表示した方が儲かるというのならわかる、むしろそうあってほしい。
なんの利害もなくただ「お前らの狭すぎる視野を広げたい」という動機でやっているのなら怖すぎる。
もしくはイーロンやTwitter開発者の間で、我々が一斉に「おすすめ 非表示」でググりだすのがツボってしまい「何度でも見て笑いたい」という理由なのかもしれない。それが一番平和だ。
Twitterがなぜ我々にここまでおすすめをしたがるのかも不明だが、逆になぜ我々はおすすめされるのが嫌いなのか。
むしろ我々は昼飯を何にするかさえ自分では決められず「おすすめの店」などで検索しているのだから、おすすめされること自体は嫌いではないはずである。
それは単純に「求めてない時におすすめされるのが嫌い」だからだろう。
「何見たらいいかわかんないから、とりあえず今ホットな話題をおすすめしてくれ」という気持ちでTwitterを開くことはまずなく、大体フォローしている人の新規つぶやきを見たくて開いているため、おすすめを求めていないのである。
そして人は求めていないおすすめを「押し付け」と感じるのだ。
服屋でもこちらから店員におすすめを聞くのは良いが、聞いていないのに向こうからおすすめをされたら「好きに選ばせてくれ」と感じる人も多いだろう。
Twitterもこちらが能動的におすすめタブを選べるなら良いが、いきなりおすすめ、というのは服屋の入り口に今日のおすすめセーターを持った店員が仁王立ちしているようなものだ。
しかし、店員の声掛けというのは「我々はあなたを認識していますよ」というサインでもあり、防犯上必要なことだったりもするらしい。
確かに「俺が見えないのか、すぐそばにいるのに」状態になったらつい魔がさして、試しに全裸になってみてしまう客も発生するかもしれない。
そうなったら、紅に染まったランプを点滅させた車が出動することになり、お互い不幸である。
店員もこちらの気分を害したくてやっているわけではないので、声をかけられても店の人には優しい気持ちでありたいとは思う。
しかしTwitterの仕様に対しては今のところ全く優しくなれない。
次回は2月14日更新です。
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