前回のワニ騒動で、ツイッターのネタは爆速で腐る、そして、ネットには根強い嫌儲があるということがわかった。
転売や、お野菜の手押しなど、倫理や法に触れる金儲けを嫌悪するのは当然であるし、他人のおキャット様写真のパクツイは、見つけ次第ローラー車で轢いても罪に問われない、という法律はあまりにも有名である。
それに対し、ワニは法には触れていないし、己の作りだした物で金儲けをしようとしているにも関わらず多く人間が嫌悪感を抱き、中にはまだ1円たりとも払っていないのに「騙された」と言う者さえいた。
死という大きなテーマの後にすぐ金の話をするのは倫理に反するという意見もあるが、それも、生や死は美しく、金は汚いという主観である。
そうなると我々地球人はほぼ全員、汚物で飯を食っているというスカトロ星人ということになってしまう。
死と金は対極ではなく、むしろノーマネーノーライフという陸続きである、よって他人に「金の話をするな」というのは「死ね」と言うぐらいの暴言なのだ。
だが、金は下品なものというイメージが我が国ではまだ根強く、そして我々は自分の推しや好きな作品を作っている作者には清くあってほしいという願望が少なからずある。
古くは「アイドルはウンコしない」という考え方だ、もちろんセクロスもしない、アイドルの下半身に穴など一つも空いていないのである。
本当にそうだったらそのうち破裂して死ぬので、当然あるのだが、ある上に「使っている」と判明するとファンは「裏切られた」という謎の被害意識を持つのである。
それを考えると、守銭奴だろうが人殺しだろうが、ファンに「そこがいい」と言わせる二次元はすごい。奥行きをなくすだけで人はこれだけ人に寛容になれるのだ、今すぐ我々もローラー車に轢かれて平面になるべきだろう。
それと同じように、無償で俺たちを楽しませてくれアマチュア作家は、永遠に善意のタダでおもしろい漫画を描いてほしく、金をもらって、忖度ここに極まったぬるいPR漫画など描いてほしくないのである。
もしそうなったら「気に入らねえ」と素直に言えばよいのに「別にいいんだけど、なんかモヤる」という、俺の遺憾を察してくれというようなつぶやきをしてしまうのである。
だが、俺たちの人気者だった奴が、金儲けや商業的サクセスに走るのが気に入らない、という気持ちは誰よりもわかる、むしろ俺が親玉ぐらいに思っている。
しかし、ツイッターなどのSNSをやるなら、不当性のない他人の金儲けには「モヤる」のはやめた方がいい、モが来たらヤが来る前にミュートした方がいい。
何故なら、新しいヒットを一から考えるより、すでにSNSでバズっているものを商業化するの方が元手もリスクも少なくて済むからだ。
よって、今後も、好きなツイッタラーが企業と組む姿は何回も目にするだそうし、それにイチイチもやもやしていたら、ストレス過ぎてツイッターなどやっていられない。
仮に金が汚いものだとしても、ツイッター自体ウンコと死体が流れているガンジス川なのだから、そこの住民は最初からウンコまみれと言っても良い。
頭にウンコが乗っている人に「金とか汚いこと言うな!」と怒っても仕方ないだろう。
次回は4月14日更新です。
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